【推しの子】6
めちゃくちゃ、おもしろいですねぇ。
そして、無駄なキャラクターや、無駄なストーリーがいっさいないという怖ろしさ。
激アツな展開が、ここでも、あっちでも、同時進行で起きています。
そして、見せ方が、圧倒的にうまい。
ギャップのことアクアが言っていますが、できる人間は、これを本当に意識してやっているんだなぁとわかります。
2017年のSF。
そして、創元版「年刊日本SF傑作選」完結。
まあ、完結するからいって、アンソロジーの何かが今までと変わるか訳ではないのですけどね。
柴田 勝家の「検疫官」は、物語による物語の否定ということで、おもしろかったです。
表題作の藤井 太洋「おうむの夢と操り人形」も、思考実験としてものすごくSFらしく、そして小説としてもおもしろい。
でも、書かれていること皮肉でもあるのだけれど、人にとっておうむ返しをしてもらうことって、とっても大切なことなのかもと思ったりもする。
高野 史緒「グラーフ・ツェンペリン 夏の飛行」は、ノスタルジックな感じで良かったです。ちょっと退屈かな。その退屈感も含めて雰囲気を作っているところもありますねぇ。
最後のアマサワ トキオの「サンギータ」が、今回のⅠ番の収穫でした。これは、凄い。
クマリ、SF、仏教、ヒンズー、なんか不思議なものがごった煮になって、なんともいえない味わいになっています。
あぁ、そうだ。
これ読んでいるときに、あぁ、もしかしたらクマリというのも障害をもった子を生きながらえさせるため、古代に生まれた考え方の1つなのかもしれないと思いました。たしか、日本でも目が見えなかったり、足が不自由だった子を神としてまつることで、村から追放しないようにしていたという話を聞いたことがあります。
2023年度の1年間が、あまりにも大変だったので、2023年の3月まで東京で行われていた永野護展には、次年度のテンションをあげるためにもどうしても行きたかったのです。
で、3月の展示最終日に東京へ行くことを決定して。
決定したすぐぐらいに、名古屋開催が決定しまして。名古屋の方が近いから、そうするかという話もあったのですが、とりあえずのご褒美ということで、東京に行って来ました。
まあ、バタバタしていたこともあって、解説音声を聞くためのイヤホンを忘れたり、図録が買えなかったりということがありまして……。
まあ、永野護展そのものは満足だったのですが、大変落ち込んでおりました。
見かねたねぇさんに、
「名古屋で買ったらいいやん」
と言ってもらって、名古屋展にも行って、やっとゲットしてきた図録です。
F.S.S. DESIGNSは持っているけれど、これは、「ファイブスター物語」以外のデザインも載っているが良いのです。
DESIGNS
MAMORU NAGANO DESIGN EXHIBITION
永野護デザイン展
永野護
KADOKAWA
この本が2022年に出て、とうとう2023年には本編が1冊も出なくなりました。
宵野 ゆめが書かなくなって、五代 ゆうが1人でがんばっていたのだけれど、とうとう、五代 ゆうも苦しくなってきたかなぁ。
まあ、2023年には、円城寺 忍が外伝をだしているのだけれど、この人が本編を書く感じではない。
そして、去年2024年は、五代 ゆうの本編が1冊。
五代グイン・サーガも、宵野グイン・サーガも、円城寺グイン・サーガも、全部好きなんだけれども、やっぱり、続けていくのは、けっこう辛いのかなぁと思います。
多分、評価が良くても悪くても背負いきれなくなってしまうし、五代 ゆうなんかは、元々、同人作家じゃないんだから自分が書きたいものだって、きっとある。
グイン・サーガが書きたくないわけではないと思うけれど、そのあたりのバランスを取るのは、やっぱり難しそうです。
でも、やっと自分のオリジナルのいろいろなキャラクターが充実してきてたところでもあるので、がんばって欲しいなぁ。
無理は言わないけれど、気長に待ってます。
年に1冊ずつぐらいは、増えていって欲しい。