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三体2 黒暗森林 上

「三体」は、何が起こっているのか、その背景にある謎はなにかを解き明かしていく物語でした。
めっちゃ、大きな目を奪われる仕掛けがあって、その仕掛けの意味を探っていく感じ、そこにさらに、リアルな中国の近代史が載っかっていて、まさにジェットコースターの様です。

で、1部でのほとんどの謎が解けた第2部。
明確にされた「敵」。あまりにも強大すぎる敵に、真っ正面から人類が戦いを挑みます。雰囲気も、一転。今度は、頭脳戦。

敵は、智子によって人類の全ての会話、情報を読み取っている。それに対抗できるのは、個人の心の中のにある「作戦」のみ。
今まで、人類が力をあわせて、叡智を結集してみたいな話は聞いたことがあるし、まあ、それでも、人間の知恵ではかなわなくて偶然が…みたいなオチになりがちでしたが。
個人対超絶宇宙人!!
この発想が凄い。そんなん、勝てるの?

選ばれたのは、3人の面壁者。彼らだけが、この戦いに勝つ希望。
この3人の仕事は、詐欺師。人類全てすら欺して、敵も欺すという。

途中、「銀河英雄伝説」とか、「ファウンデーション」とかへの言及もあって、なんか、マニア的にも(というほどデーブでなく程よい)、満足な1冊でした。

さて、人類は、この戦いにどうやって勝つのか?
三部作の真ん中ということで、このお話では決着つかない感じかな。

まあでも、良い感じで史強とか、未来に送ってるしと期待しています。

劉 慈欣,
大森 望,立原 透耶,上原 かおり,泊 功
早川書房
発売日 : 2020-06-18

ジョー・ケリー,パウロ・シケイラ,フィル・ヒメネス,マルコ・チェチェット,光岡三ツ子,読書Joe Kelly,Marco Checchetto,Paulo Siqueira,Phil Jimenez,SPIDER-MAN,ジョー・ケリー,スパイダーマン,パウロ・シケイラ,フィル・ヒメネス,ボーン

スパイダーマン アメリカン・サン

とことん息子を利用しようとするノーマン・オズボーン。
軽いだけでなさけない印象だったハリーですが、今回のは、ハリーのいいとろこがけっこうかかれている感じ。

どうしても、自分は父親の理想の息子にはなれなかったというコンプレックスは残るけど、別に、理想の息子になる必要なんてないよね。そこすら、父親の影響でゆがめられているというところが、可哀想なところです。

まあ、今回のエピソードで父親から独立できたのかな。
でも、結局、ノーマンは生き延びてダークレインは続く。

フィル・ヒメネス,Phil Jimenez,
パウロ・シケイラ,Paulo Siqueira,
マルコ・チェチェット,Marco Checchetto,
ジョー・ケリー<,Joe Kelly, 光岡 三ツ子/div>

小学館集英社プロダクション
発売日 : 2013-12-18

押切蓮介,読書ジーニアース,ハイスコアガール,少年チャンピオン・コミックス,押切 蓮介,秋田書店

ジーニアース1

なんか、勢いがあって面白いです。
作者自身もルサンチマンが、力になっている感じがあって、それが作風とあっているんだと思います。

わたしは、かわいい女の子以降の押切 蓮介しか、というかもっと正確にいえば「ハイスコアガール」より後のことしかしらないのですが、これは、女の子が排除されていて、男のルサンチマンが給っている感じがします。
でも、嫌な感じがしないというのが、この人の凄いところだ。

北原文野,読書オフィス漫,マンガ,北原 文野,夢の果て,夢の果てシリーズ,Pシリーズ

夢の果て1 Pシリーズ9 夢の果てシリーズ1

はじめて読んだ「Pシリーズ」は、多分、これです。
この頃のwingsは、ものすごくいい雑誌だったなぁと思います。あっというまに、どんどん路線変更されて行ってしまいましたが。物語として、硬派な作品が多かったし、少年マンガでも少女マンガでもない、他の雑誌では読めないマンガが載っていた印象でした。

今のところ、このお話がPシリーズの最大のハブになっていて、他のお話をつなげているところもありますね。
原点にして、最重要作。

まあ、トランプ計画のパスワード、あれではダメだろうとか、さすがに思うことはあるけれど。
今読んでも、古くもなっていないし充分に面白いです。

杉浦次郎,読書マンガ,戦争,最終戦争,最終戦争シリーズ,杉浦次郎短編シリーズ,追放勇者問題,Pシリーズ

追放勇者問題 杉浦次郎短編シリーズ ラフ

「感情がない」の杉浦次郎が読みたくて購入したラフスケッチなマンガ。
商業ベースというよりは、同人誌的な。
こういうのが、Kindleで買えちゃうというのは、嬉しい。まあ、ちゃんとマンガにしてから売って欲しいとか、いろいろ思うところはあるけれど。

こういう出し方でいいので、続きが読めたらしあわせなマンガってありますよねぇ。
「Pシリーズ」は、そんな感じの出方で、けっこういろんなところでかいていたシリーズをまとめて読むことができます。
実は、山田ミネコの「最終戦争シリーズ」なんかも、同人版も含めて、全部、こういう形で出してくれないかなぁと期待しています。

さて、本作。
勝手に召喚されたはいいけれど、あんまり勇者として適性がなかった人たちのお話です。はみだしものをかく視点は、シビアだけれど優しいと思います。