本好きの下剋上-司書になるためには手段を選んでいられません- 短編集3
完結編まで読み終えて「本好き」ロスにおちいるのかと思っていたのですが、「ハンネローレ」もあり、この短編集もあって、割と充実感はありますねぇ。
短編3は、短い話が、ゴチャッと盛り込まれた感じにはなっていますが、マインの一人称では見えないところや、完結した物語の向こう側も見えてきて楽しいです。
実は、図書館の真道具の最初の主の話とか、ちょっと時代の違う話とかも読みたいです。
14巻から続いて、箱根セミナー2日目から。
多分、「幻魔大戦」の最大のネックになっている部分だと思います。もう、完全に新興宗教にいってしまっている展開で、まあ、受け入れられない人は受け入れられないだろうなぁと。
それでも、物語のもっているベクトルに流されずに読んで見ると、確かに例えば井沢 郁恵の講演や言っていることが絶対的に正しいなんてことは、まったく書いてなく、そして、その講演すら暴走してしまう。
杉村 由紀は、ひたすら不信感に苛まれていく。
基本的に、だれに対しても容赦ない平井 和正です。「虎の時代」、「狼の時代」、「天使の時代」なんて、時期によっていろいろいわれていますが、まあ、そんな区分なんて変わらずに、誰に対しても、いつも、ひたすら厳しい感じがしますねぇ。
そして、物語の熱量、内圧の高さにかかわらず、ストーリーとしてはほとんど何にも起こっていないというのが怖ろしい。
東 丈が消えたのだって、この時点で確定情報かどうかもわからないという。もしかすると、「真・幻魔」と並行して読んでいた読者は、こっちの丈もどこかに行ったということに気づいたのだろうか……。
熱狂の中で、それをメチャクチャ嫌って見ている「目」の存在を感じるし、全体がものすごく冷めた目でみたシミュレーションでもあります。
そういう意味では、正しく最高にSFしているとも思えます。