悪魔の花嫁9
デイモスも、美奈子も、もはや遠景に。
というか、ときどき、美奈子がからんで人を不幸にする感じ。もしかすると、デイモスよりも、美奈子に惚れて不幸になったカップルの方が、デイモスがらみで不幸になった人より多いのではないかと思ってしまう。
デイモス、けっこう助けようとしていることも多いしな。
山田 ミネコには、「最終戦争シリーズ」という、もう、唯一無二の物語があるのですが、シリーズ外で1番好きなのは、この「月読の剣」です。
商業誌で活動していた後期の作品になります。
そして、未完。
好きな理由には、多分リアルタイムで読んでいたというのも大きい。まあ、なによりも鳩子のビジュアルが好きというのもあります。少女マンガの主人公の目がどんどん小さくリアルになっていくときに、あのこぼれそうなぐらいおおきな目の少女は衝撃的でした。そして、それでいて性格はけっこうアクティブだしねぇ。
その後、このビジュアルは、「外法童子」とか、少女時代のジャッカルに引き継がれていったと思っています(前後が正確ではないかもしれませんが)。
未完の理由は、まあ、時代にあわなかったとかいろいろあると思います。なによりも、「ふふふの闇」のシリーズと、テーマや雰囲気友にかぶるということもあったのだと思います。同じような2つのシリーズにリソースを割くよりは集中して、「最終戦争」シリーズと「ふふふの闇」シリーズに決着をつけることを多分、多くのファンも望んでいる。
わたしも、妥当な選択だと思います。
それでも、このシリーズが、途中で止まっちゃったのは、凄く悲しいです。
続きが、読みたい。
「最終戦争」シリーズが、終了してからでもいいから。
「魔じん伝」(じんは神の下に人)が、ものすごくごった煮世界で格好良かったのを覚えています。もう、魔法のファンタジーも特撮ヒーローも、なにもかも同じ話にぶち込んだ感じのお話でした。
もう、何十年前だ??
その時の作者の名前は、来留間 慎一で、後で、それが、石川 賢の「魔獣戦線」の主人公の名前と同じだと知りました。
で、それと絵柄がそっくりな秋 恭摩という人がいるなぁと。それが、「魔獣結社」。……同一人物でしたか。
石川 賢がファン名前を主人公の名前につけたのかと思っていたのですが、どうやらそうではなくて、石川 賢のファンが、ペンネームとして来留間 慎一という名前を使ったが正解みたいです。
で、石川 賢と同じ雑誌に連載するときに、ペンネームを秋 恭摩に変更したと。もしかして、無断使用だったのかな(笑)まあ、もしそういう状況だったら、ちょっとビビるかも。
石川 賢ほどが、ハチャメチャにぶっ飛んではいないのですが、この人のいろんなものがまざりすぎているお話は、今のラノベにも通じるおもしろさがあると思います。