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東京日和

昔。20年以上前。
クラブの試合で合宿した東京の町で、天才アラーキを見た。多分。

となりを歩く女の人の方を何度も何度も、振り返りながら、しきりに、

「おもしろいねぇ。おもしろいねぇ。」

と繰り返していた。
女の人が、何と答えたかはわからないが、2人のニコニコとした笑顔は、印象に残っている。

多分、その愛しのヨーコだったのだと思う。

数年後、アラーキの写真全集を見てた時に感じたのだが、天才アラーキの撮る女の人って、美人度さがって写ることが多い気がする。
でも、ヨーコさんだけは、美人度が増して写っている気がした。

廃墟になっていくバルコニー。

人は、それでも、生きていく。
生きていかなければ、ならないのでしょうか?