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大村はま 優劣のかなたに 遺された60のことば

伝説の国語教師、大村 はま。
その人の言葉と様子を、弟子が伝える1冊。

すべてをなげうって、教育に尽くしたことが伝わる。
それが、誰にとっても正しいのかどうかは、わからないですが。

すべてをなげうって、それは尊いことではあるのだけれども、それを人に強いる社会はどこか歪んではいないか?
もちろん、大村はまの人生が、充実した素晴らしいものであり、またその業績が偉大なことは認めた上で。そして、けっして大村自身が強いられたことではないだろうとは思ってはいるのだが。

それは、そんなに頑張れる「才能」が自分にはないというひがみや嫉妬であるとも感じるのだけれど。