応天の門16
おもしろいです。
応天門の変に向かってどんどん時代が動いていて、その中に道真や業平がどう関わってくるのかも、興味あります。
そして、豆知識もおもしろい。
「本好きの下剋上」の身分制度って西洋風のものかと思っていたのですが、これを読むと実は日本風なのかもしれないと思ったりしました。
「ユートピア」の裏話。
エマ・フロストが、どうしてダークX-MENに加入したのかとか。
そして、やっぱりオズボーンが、苦労するという。
悪いことをしたいというよりも、全てを自分のコントロール下に置きたいという願望が強すぎて大変そうです。まあ、実際の「悪」も、こんなものなのかもしれないと思ったりします。
そういえば、バビル2世のヨミ様とかも、過労でたおれていたもんなぁ。
そして、けっこうこの見えやすい「悪」は、幅をきかせている気がしますが、どうだろう。
長編の「ウィッチャー」の前日譚にあたります。
前日譚というか、実はこっちが先に書かれていて、こっちを先に読まないと訳わかんないところは多いです。ということで、このシリーズのハヤカワ文庫の出版の順番は、あんまりにも不親切です。
今から読む人は、短編集から長編の「ウィッチャー」という順番で読み進めるのが、オススメです。
こうやって順番に読むと、短編の中に伏線がいっぱいあるのがわかる。
そして、短編だからこその軽やかさとか面白さも感じられます。
まあ、長編として出ている「ウィッチャー」の方も、途中、なんか中短編みたいになっている部分もあって、そこは、この短編の雰囲気と同じなのですが。
ダークで、濃厚な部分だけではなくて、こういう部分も、ものシリーズの魅力になっているなぁと思います。
まあ、実写ドラマ版の方は、この軽い雰囲気とダークな雰囲気が、上手く混ざり合っていなくて、「どっちのつもりで見ればいいの?」というところで、戸惑いがあったのですが、この理由は、原作がそうなっているからなんだなぁと良くわかります。
ゲーム版の「ウィッチャー3」も、ちょっと遊んでいます。まあ、めっちゃハマることはないけれど、雰囲気はとても良く出ているいいゲームです。