平井和正,読書ウルフガイ,ルナテック,平井 和正,犬神明,狼のレクイエム,黄金の少女

黄金の少女5 ウルフガイ9

読んだことのないラストシーン。
最後、キム、出てくるやん!!
というか、まさかの夢オチ!いや、キムの夢というわけではなくて、テレパシーみたいな力で、遠くであったできごとを追体験したみたいなことはわかるのだが……。
なんで、そうなるというのはわからないという。そして、結局、チェンバーズは滅びたという結論はここを読まないとわからない。

これ、ムリムリにでも、4巻ののお尻にくっつけておくべきだったのでは。
たしかに、キンケイドの話は、あそこで終わるのが良い感じなのだが、「黄金の少女」としては、ここまで入れておくべきでは。

ときどき、言霊使いは、ページに不自由になる。これはたしか、アダルト・ウルフガイでも、おこっていた現象だよなぁ。
なんだろう、狼の時代から天使の時代に変わるとき、バグるのか?
ということで、本の前半で「黄金の少女」が終わってしまうので、後半は、ウルフガイ・シリーズの番外編「女狼のリツコ」が載っています。

これは、「狼の怨歌」と「狼のレクイエム」の間のお話かな。
でも、この時点でスーパーヒーローである犬神明の欠点というのが、ものすごく明確に書いてあるというところは、平井 和正、凄いと思います。
多分、「犬神明」は、その部分を掘り下げていく話になるはず。

大野安之,読書ゆめのかよいじ,イズミコ,ナンバーナイン,大野 安之,学校,Jコミックテラス×ナンバーナイン

ゆめのかよいじ

大野 安之が天才だと思うのは、なんの説明もなく、スッと幽霊が出て来て、不思議な学校があって、みんなそれをスッと受け入れている。その世界を無理なく作り出すところです。
もちろん、物語の中の人間が受け入れるのは、作者がそうしているからなんだけれども、そこに読者の違和感をもたせずに、スッと物語のなかに入らせるというのは、本当に凄い。

多分、イズミコなんかでも、そうなんですが、けっこう世界としては複雑な作りだし、その説明なんかほとんどマンが内でしてなさそうなのに、ものすごく多くの情報が、物語のなかに入っている。でも、物語の構造としては、そんなに、誰が誰だかわかんなくなるような絡まり方をしていない。

最初のこの「ゆめのかよいじ」の匂いみたいなものが、本当に好きだったなぁと思いながら、読み返したのでした。
新版は、「電脳」がなかったのが、ちょっと残念だったかな。
実は、こっちの昔の絵も好きです。

手塚治虫,読書ハトよ天まで,手塚 治虫,手塚治虫文庫全集,講談社,講談社コミッククリエイト

ハトよ天まで2 手塚治虫文庫全集

2巻目で、完結。
佐左木大二郎の正体が見えてきて、1巻よりはおもしろかった2巻目です。
まあ、その存在があった方がよかったのか、なかった方が物語として整合性がとれていたのかは、………なのですが。まあ、わたしにとっては、この物語でおもしろかったのは、佐左木大二郎だけでした。

2巻目半ばで完結で、あとは短編。小説的な絵物語。これも、イマイチのらない感じでした。なかなか、読むのが辛い2冊でした。

板垣恵介,読書少年チャンピオン・コミックス,板垣 恵介,秋田書店,範馬刃牙

範馬刃牙29

ついに来るか、親子対決!!

と言い続けて、十数年。いや、数十年か?
いや、今回はめしを食べるだけだから。

この粘り力が、素晴らしい。

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姉なるもの3

邪神だろうが神様だろうが、人で接することでバグっていく存在なのかもしれないと、読みながら、ずっとそんなことを考えています。
そして、神様だってバグっちゃうんだから、この愛情であったり、執着であったりというのは、人間には、どうしようもないのかもしれない。

そして、この歪みはものすごく好みです。