そして、黄金の少女

平井和正,読書

黄金の少女5 ウルフガイ9

読んだことのないラストシーン。
最後、キム、出てくるやん!!
というか、まさかの夢オチ!いや、キムの夢というわけではなくて、テレパシーみたいな力で、遠くであったできごとを追体験したみたいなことはわかるのだが……。
なんで、そうなるというのはわからないという。そして、結局、チェンバーズは滅びたという結論はここを読まないとわからない。

これ、ムリムリにでも、4巻ののお尻にくっつけておくべきだったのでは。
たしかに、キンケイドの話は、あそこで終わるのが良い感じなのだが、「黄金の少女」としては、ここまで入れておくべきでは。

ときどき、言霊使いは、ページに不自由になる。これはたしか、アダルト・ウルフガイでも、おこっていた現象だよなぁ。
なんだろう、狼の時代から天使の時代に変わるとき、バグるのか?
ということで、本の前半で「黄金の少女」が終わってしまうので、後半は、ウルフガイ・シリーズの番外編「女狼のリツコ」が載っています。

これは、「狼の怨歌」と「狼のレクイエム」の間のお話かな。
でも、この時点でスーパーヒーローである犬神明の欠点というのが、ものすごく明確に書いてあるというところは、平井 和正、凄いと思います。
多分、「犬神明」は、その部分を掘り下げていく話になるはず。