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狼の世界 ウルフランド

平井 和正のエッセイというか読者との交流(?)を書いた「ウルフランド」です。

読みながらというか、アレクサに読んでもらっているのを聞きながら思ったのは、まあ、こんなことしてたら小説書けん様になるわでした。

特に、「狼のレクイエム」の第2部の改訂版。こんなもの、作者がお話を想像しただけでも、続きかけなくなるのは当たり前だと、今のわたしの年だとわかります。
それをご丁寧にカタチにしてしまっているという。
以前、読んだときには、爆笑して、そして、「コレもいいじゃないか」とか思っていましたが……。
「ハッピーエンドは物語の死」で、ここで殺しちゃったら、「狼のレクイエム」の第3部っていうのは、あんな風にいつまでたってもかかれない状態で放置され続けたのだと思います。
死だものをもう1回産み直すんだから、そら難産になりますわな。

でも、やらずにはいられない。それが、平井 和正。真面目で半分狂気の人だったのだなぁと。

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犬神明10 ウルフガイ19

犬神明、そして。ウルフガイ・シリーズ、完結です。「月光魔術團」は、続編じゃないんですよねぇ。
うーん、不思議な感じです。そうとしか、いいようがない。

マーが語ったことも、そんなに嘘のない真実だったんだろうなぁと思う。その絶望の深さが、今の状況を生んだ。
その罪は、でも、マーやドードー、犬神 明という個人にあるのではなくて、もしかすると結局、人類全体の罪ということになるのかも。

でも、そう定義した途端に、世界の解像度が、一気におちていく感じがあるなぁ。
なんか、いろんな矛盾を一気に飲み込んだままで、終わった感じがあります。

次は、「幻魔大戦」を完結まで読みたい……が、完結編の「幻魔大戦DEEPトルティック」は、電子書籍ででてないのか……。

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犬神明9 ウルフガイ18

ドードーと犬神明、ビーと西城の二組のグループの動きは続く。そこに、いよいよ神明とキムたちのグループも動き出して……。

さて、いよいよ最後のクライマックスに向けて、動き始めた感じですが、あと1巻でまとまるとは、とても思えないです。

大丈夫か?

もしかすると、こっちも、アダルト・ウルフガイ・シリーズみたいなおわり方をするのだろうか。

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犬神明8 ウルフガイ17

丈とドードー、西城とビーと2組の動きがかかれます。

ドードーが、いったいなにをしたいのかわからないところが、この小説の難しいところです。なんか、犬神 明を鍛えているようにも見えるし。
悪の権化では、ないのか?

うーん、ドードーも、ポペイも、トリックスターと呼ばれていたりして。

今までの平井和正の世界を引きずっているのが、神 明という感じで、割とそれ以外は、新しい世界へ行ってしまった感じもあります。

あと2巻で、また、みんなが集合して、フィナーレという感じになるんでしょうか。
なんか、ならない感じが。

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犬神明7 ウルフガイ16

6巻で盛り上がって、7巻でハチャメチャになってきましたねぇ(笑)
ドードーが出てきてからのハチャメチャぶりは、今までの重さはどこにいったのかという感じです。
そして、あの人生きていたという。

うーん、ビーにすべてが見渡せているとしたら、いろんなことがおこっているのは、全部、彼女のせいかという気もする。