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狼の世界 ウルフランド

平井 和正のエッセイというか読者との交流(?)を書いた「ウルフランド」です。

読みながらというか、アレクサに読んでもらっているのを聞きながら思ったのは、まあ、こんなことしてたら小説書けん様になるわでした。

特に、「狼のレクイエム」の第2部の改訂版。こんなもの、作者がお話を想像しただけでも、続きかけなくなるのは当たり前だと、今のわたしの年だとわかります。
それをご丁寧にカタチにしてしまっているという。
以前、読んだときには、爆笑して、そして、「コレもいいじゃないか」とか思っていましたが……。
「ハッピーエンドは物語の死」で、ここで殺しちゃったら、「狼のレクイエム」の第3部っていうのは、あんな風にいつまでたってもかかれない状態で放置され続けたのだと思います。
死だものをもう1回産み直すんだから、そら難産になりますわな。

でも、やらずにはいられない。それが、平井 和正。真面目で半分狂気の人だったのだなぁと。

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犬神明6 ウルフガイ15

もう、このまま一生盛り上がらないまま終わってしまうのかと思っていたのですが、めっちゃ盛り上がった6巻目。
実は、盛り上がって心を振り回されたところは、見事に欺されたという感じではあったのですが、それでも、主人公が立ち上がって立ち向かうのは、いいものです。

神 明たちも合流して、このあたりで、「黄金の少女」が完結してもよかったような気がします。
久しぶりに、狼のレクイエムの第2部の突き抜けていく感じと同じものを感じました。

ビー、優しいな。なんのために、ビーが不死鳥結社を倒しにいくのかも、伝わってくる。

ただ、かなりメインの登場人物たちが退場していった感じで、あともうひと盛り上がりできるのかな。

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黄金の少女5 ウルフガイ9

読んだことのないラストシーン。
最後、キム、出てくるやん!!
というか、まさかの夢オチ!いや、キムの夢というわけではなくて、テレパシーみたいな力で、遠くであったできごとを追体験したみたいなことはわかるのだが……。
なんで、そうなるというのはわからないという。そして、結局、チェンバーズは滅びたという結論はここを読まないとわからない。

これ、ムリムリにでも、4巻ののお尻にくっつけておくべきだったのでは。
たしかに、キンケイドの話は、あそこで終わるのが良い感じなのだが、「黄金の少女」としては、ここまで入れておくべきでは。

ときどき、言霊使いは、ページに不自由になる。これはたしか、アダルト・ウルフガイでも、おこっていた現象だよなぁ。
なんだろう、狼の時代から天使の時代に変わるとき、バグるのか?
ということで、本の前半で「黄金の少女」が終わってしまうので、後半は、ウルフガイ・シリーズの番外編「女狼のリツコ」が載っています。

これは、「狼の怨歌」と「狼のレクイエム」の間のお話かな。
でも、この時点でスーパーヒーローである犬神明の欠点というのが、ものすごく明確に書いてあるというところは、平井 和正、凄いと思います。
多分、「犬神明」は、その部分を掘り下げていく話になるはず。

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黄金の少女4 ウルフガイ8

4巻目。「タイガーウーマン」。5巻目なんて、しらなんがな。
ということで、このラストの半人半虎の虎2は、メチャクチャ印象的で覚えています。

でも、ジム・パッドンの正体とか、そういうのはまったく覚えていないという。

このシーンの開放感のためだけに、今まで鬱々があるかと思うと、さすがにやり過ぎ感は強いなぁと。
犬神明の活躍を長いことまった先の物語がコレだったら、そらファンも怒るわと思います。

わたしは、「幻魔大戦」から平井和正に入った人間なので、それほど、ウルフガイにこだわりがなかったから受け入れたのかも。
ただ、ほぼ内容を覚えていないことを考えると、「狼のレクイエム」第1部、第2部と比べると、かなり飛ばして読んでいたんだろうなぁと感じます。
新人がこれ本にしてってもってきたら、訳わからんと突っ返されると思う。
でも、凄い迫力だけはあるという……。

これは、ウルフガイ・シリーズの方も、アダルト・ウルフガイ・シリーズみたいに天使の時代に入るぞという宣言なのかな。

さて、次は今まで読んだことのない最終巻。
キム、出てくるの?

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黄金の少女2 ウルフガイ6

「狼のレクイエム 第三部」だった時代には、多分、全4巻で2巻目は「キンケイド署長」だったと思います。
ちなみに、3巻目は「”パットン将軍”」で、4巻目が「タイガーウーマン」。あれ、5巻目は???

今調べたら、どうやらハードカバーの単行本になっていない部分があるらしい。マジか。

わりと題名通り、キンケイド署長ががんばる話です。遠景で、西城 恵とかも動いているという話はでてくるけど、まあ、話にはからまない。

うーん、この「黄金の少女」って、5巻つかって、不死身人間たちが、各地で追われながら大騒動を起こしていますよという一例をいいたいだけの話なのかなとちょっと思ってしまう。
そして、そんな単なる一エピソードが、それなりにおもしろいというのが、凄いところではあるのですが。