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ラッシュライフ

伊坂 幸太郎、2冊目です。
ドンドン読ませるうまさが、ありますねぇ。

でも、この本は、ちょっと巧すぎるだろうという気が、ちょっとした。技巧にはしりすぎているというか……。

まあ、見事に騙されたということなんだけれども……。

物語自体が、どこか破綻していて、エッシャーのだまし絵のように循環構造になっていたらおもしろいなぁとも思ったのですが、「イッツオールライト」は、最初にもどる訳ではなさそうです。

そうして考えると、前作「オーデュボンの祈り」のカカシや、階段を歩く人をベランダから眺める人というのは、作者のことかと思ってしまったりします。

あんまり、こういう全能の存在が前面に出すぎると、ちょっと陳腐に感じてしまうと思うのです。
微妙なバランスで、この作品は、おもしろいの方に天秤が傾いてはいるのですが。

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星新一 ショートショート1001

星 新一は、わたしが1番最初にはまった作家さんです。
小学校の3、4年ぐらいから、中学校の2年生ぐらいまで、ずーーっと、読んでいました。1

これが、わたしのSFの事始めであり、本が好きになるきっかけだったと思います。
面白かったです。
でも、成長するにしたがって、いろいろな世界に目を向けるようになって、次第に読まなくなってしまいました。

大人になって、小学校の高学年の子に読み聞かせをしたりしましていると、もう1回、読んでみたいなぁという気持ちがムクムクとわき出てきていました。
好みの多くが、やっぱりこの時代にできていて、原点みたいな物語だなぁと。そして、子どものときにはわからなかった面白さがあるよなぁと。

そして、今は、ちょっと星 新一のブームのようで、けっこう文庫本が並んでいます。

いいきっかけだなぁと思いつつ、手をだせないでいたのです。だって、集めて読んでいるうちに、本がどんどん消えていってしまいそうだったので。

この本が出ていたのは知っていたのですが、見たことなかったのですね。
でも、今日、大津のフォレオの本屋さん大垣書店で見つけたのです。

これから、1日1編ずつ楽しんでいこうと思います。

普通は、全部読んでから、感想を書き込むのですが、多分、この本3冊、読み終わるまでに数年かかるので、今日から読みはじめたということを、ここに書いておきます。

でも、これでも、好きな長編「夢魔の標的」とか、「ブランコのむこうで」とかは、読めないんだよなぁ……。

  1. 兄貴の本でした。 []

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最近、蝶々は… 下

完全に、路線変更のような……と思ったら、本当にそうだったのね。
まあ、こっちの路線の方が、おもしろいか?

蝶自身が、いったいなんだったのかというのは、理屈ではなくて、よくわからないままでした。

コマコちゃんは、割とかわいく描かれているけど、実は夫の人の顔とそっくりとか、なんとなく悪意がいろいろ埋め込まれている作品ですよね。

蝶自身よりも、その作者の悪意の方が、こわかったりして。

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蒼天の拳19

いよいよ、天授の儀。
ということで1巻全部使っています。

でも、その進め方が、気持ちいい。というか、漢ですねぇ。

そして、拳志郎のお母さんは、なんで年を取らないのだろう……。

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RANJIN1 三国志呂布異聞

まだ、三国志前の呂布っていう感じです。
次巻で、関羽がでてくるらしいので、そのありたから、三国志らしくなるのかな?

呂布は、三国志の中で、かなり好きなキャラクターです。
特に、北方三国志の呂布が、かっこいいねぇ。