炎の転校生1
わたしにとっての元祖・元気が出るマンガ。勢いがいいというのは、とっても大事。
でも、実際にこのマンガは、落ち込んでいるときに読み返して、何回も元気をもらいました。
まあ、「熱さ」を売りにしてどんどんエスカレートしていくのも見ていて楽しいのですが、このマンガは、そんなこと作者本人も意識していなくても「熱い」というところが、いいのではないかと思います。
ご都合主義、どんとこい。
わたしの中では、「仮面ボクサー」は、おもしろいんだけど、主人公はダメダメだという印象がすごく強かったのです。
元気がでるのが、島本マンガという定義が自分の中にあって、その点でいうとあんまり上の方じゃないよなぁと思っていました。
が、今回読み返して、、
「生きたい」
ってところで、不覚にも涙が出て来ました。
そりゃ、生きたいわ。
その前の
「君が生まれて育ってるじゃないか」
という名セリフがあった後だから、よけいに。
なんというか、名作じゃねえかコレ。昔のオレには、この良さはわからなかった。いやあ、オレ、年取ったなぁ(笑)
でも、それはそれで、悪いもんではないと感じています。
これで、ワンダービット最終刊。
なんだろう、こんだけアイデア短編をかいたマンガ家って、けっこう、この時代、貴重なのではないかと思います。
この時代に日本SF傑作選があったら、きっとどれかは入っていると思います。残念。
前、創元で出たSF短編マンガ集も、これよりもちょっと古いものがほとんどなんですよねぇ。
この時代、前衛的なのはあったけど、SF的な短編は、けっこう少ない気がします。どうかな?吾妻 ひでおは、けっこう、マインドはSFでも、けっこう文学よりだしなぁ。
まあ、後半はちょっと物語同士にゆるやかな関係があったりもしたのですが。