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銀河帝国興亡史2 ファウンデーション

わたしが、ドラマ版の「ファウンデーション」に感じていた違和感を端的に表現しているセリフがありました。

「セルダンが描いた未来のコースは、輝かしい英雄の登場など当てにせず人類の歩む流れを力とみなした」

そう。そこがこの物語のメインなんですよ。

別に、配役が有色人種になっても、女性になっても、そこはたいした問題ではない。多分、そこは、アシモフだって赦してくれる気がします。アシモフは赦さなかったとしても、遺伝王朝という新しい設定をくっつけることも、まあ、ファンとして譲れる。

でも、歴史心理学の根幹は、揺るがしてはいけないのですよ。

たしかに、ミュールは特異点だったかもしれない。でも、それ以外の英雄と呼ばれる人たちは、決して特異点ではなくて、時代の要請として出て来た人間であった。

そこが、わからない人に、さわって欲しくなかったなぁ。

もう1回、このマンガ原作にして、ドラマ作り直せと思っています。

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アベンジャース/X-MEN ユートピア

いや、たしかに、オズボーンは悪い奴ではあるのだが、なんというか、好き好んで苦労を背負っていく感じもあるなぁと。

サイクロップスとホワイトクイーンは、まじでメッチャ信頼関係があるのかな。このあたりは、なれそめが全然わからないので、なんとも言えない。

そして、教授。ホープの一件で、死んだトばっかり思っていました。死んでなくても、完全にX-MENとは、少なくともサイクロップスとは、袂を分かったと思っていたのに、復活。
まあ、なかなか新しい展開に進めないのは、アメコミの病でもあるけれど、魅力でもあると思います。

アベンジャーズ/X-MEN ユートピア
(MARVEL)
UTOPIA
AVENGERS・X-MEN

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テリー・ドットソン,Terry Dodson,
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マイク・デオダート,Mike Deodato,
レイチェル・ドットソン,Rachel Dodson,
マット・フラクション,Matt Fraction,
御代 しおり

ヴィレッジブックス

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ヘルマン・ヘッセ全集4 車輪の下 物語集2 1904-1905

さて、心配していた「車輪の下」ですが、楽しく読み終わりました。
というか、割と記憶にあるよりも、明るく緩いぞ。まあ、頭痛という重低音がずっと鳴っているのですが。

まあ、そもそも初めて「車輪の下」を最初読んだのは、小学校高学年か中学校ぐらいのはず。

部屋に兄貴のお古の子ども向けの世界文学全集みたいなのが並んでいて、まあ、暇なときにそれをパラパラ読んでいる子どもでした。土に日の朝とかは、親が起きてくるのが遅かったので、そういう時間があった。
その手の全集を買ってもらっている人は何人か知っていますが、それ読んでたというのは、うちのねぇさんに出会うまではあったことなかったです。

その中に「ああ無情」というのがあって、まあ、「レミゼラブル」なわけですけど、メッチャ印象的なシーンが、ジャンバル・ジャンが、自分の正体がばれてしまうのも気にせずに、馬車かなんかの下敷きになったおばあさんをたすけるシーンでした。

で、「車輪の下」という題名を聞いたときに、なぜか、

あぁ、あの本の本物、大人版なんだ。

という、閃きが(笑)大いなる勘違い。
で、読んで見たら、いっこうに銀の燭台を盗んだりしないし、少年時代ばっかりだし、ということで、期待したのと違っていた記憶が。
その期待したのと違っていたというのが、なんかつまんない印象として残っていたとしかいいようがないな。

ラストは確かに悲劇なんですが、それでも、いろいろなものを優しく楽しく書いているし、やっぱり美しいなぁと感じながら、しあわせな感じでいっぱいになりました。
「デミアン」までは、やっぱり、ヘルマン・ヘッセって、作者自身が思っていたり、読者に思わせたいと感じていたほど屈折していないようです。屈託がない気がします。あの「デミアン」の屈折したところも好きなんですけどね。
「デミアン」の感想でもキット書くと思いますが、「デミアン」書く時には、幼い頃から2つの世界があるのがわかっていたみたいなこと書いているけど、キミ、以前の作品にそんなこと書いてなかったよねというところも、好きです(笑)

このころのヘッセって、けっこう年寄りが好きで知ったかぶりな感じで書いているけれど、まあ、鋭いけれど見通し甘いところがあって、やっぱり、自分の理想を投影していたりと老いを書いていても若さを感じてしまう。

紡木 たくのマンガが、ほんのちょっと未来からなのに、ものすごく「追憶」の物語であるのと同じように、追憶がものすごく今のとなりある感じがいいなぁと思います。

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アベンジャーズ エンドレス・ウォータイム

古いアベンジャーズのリメイク作品かと思っていたのですが、けっこう新しい時代の設定に沿った話でした。
それで、出ているのが、キャプテン・アメリカとかウルヴァリンとかいうのは、いったいどういうことだとは思いますが。
そのせいで、古き良き時代のリメイクって思ったんですねぇ。

その同じヒーローがずっと活躍し続けているところが魅力でもあるし、足かせでもあるなぁと思います。

グラフィクノベルとコミックスの違いは、イマイチわからない。「マーベラス」ぐらいまでやり過ぎ感があるといいのになぁと思います。

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三体2 黒暗森林 下

ジェットコースターのように、お話が二転三転している下巻でした。
すげー。

最後はもちろん、蟻で終わるとは思っていたのですが、まさか、そのシーンでおこることが、こんなことだとは思いませんでした。
そして、第一部のあのキャラクターまで、最後の最後に出てくるとは。

車に乗るたびに、アレクサに読んでもらっていたて、てこねぇさんも飛ばし飛ばしで聞いたりしていたのですが、それでも、けっこうおもしろかったみたいです。
この部分もおもしろいし、全体でもおもしろいというのは、なかなか圧倒的だったなぁと。

わたしがおまえを滅ぼすとして、それがおまえとなんの関係がある?

とか、名言も多かった。

第1部は奥に謎があっておさえられていてなかなか、文学的な感じでした。
それが、第2部でいっきにエンターテイメントになった感じです。
なんだろう、映画の「エイリアン」見てから「エイリアン2」を見たようなスピード感があります。
もう1こ思い浮かべたのは、筒井康隆の「家族八景」と「七瀬ふたたび」。これも、1部は文学的で、2部はものすごくエンタメによっていて、どっちも傑作です。

うーん、「三体3」は、三体世界と人類の猜疑連鎖をさらにかくのか、それとも、さらに広い宇宙に広がっていくのか、すごい楽しみな感じです。

劉 慈欣,
大森 望,立原 透耶,上原 かおり,泊 功
早川書房
発売日 : 2020-06-18