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ヘルマン・ヘッセ全集3 ペーター・カーメンツィント 物語集1 1900-1903

ここからが、本格的にわたしの知っているヘルマン・ヘッセです。
「ペーター・カーメンツィント」は、ヘッセのいいところが全部出ているお話だと思います。
元々、新潮文庫版で、「春の嵐(ゲルトルート)」を読んで、「郷愁(ペーター・カーメンツィント)」を読んで、「デミアン(デーミアン)」に至るというこの順番も、ヘッセへの出会い方としてものすごく良かったのだと思います。
「春の嵐」が、めちゃくちゃおもしろくって、「郷愁」でほっこりして、「デミアン」で衝撃を受けるという。まあ、たしか「郷愁」と「デミアン」の間に「車輪の下」があったはずですが、これは、あんまりいい印象がないです。

まあ、なんというか、読んでいてものすごい多幸感に包まれておりました。
短編も、なんだろう若い作家のはずなのに、もうベテランみたいな感じが出ています。

次は、「車輪の下」で、ちょっと苦しそうですが、今なら、印象変わるかなとも思っています。