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ネシャン・サーガ3イェーヴォーの呪い

かなり前に、読み終えているはずですが、感想書かずにそのまま本棚に片付いていました。
すっかり、書いた気でいたのですが……。

なんか、ネシャンや、梨木 香歩の「裏庭」を読んだときのしっくりいかない感じ、なんなんだろうとずっと思っていたのですが、最近、荻原 規子の「ファンタジーのDNA」を読んでいて、「思考タイプ」、「感覚タイプ」という話があって、それを読んでなんか納得したような気がしました。

わたしは、おそらく「感覚」の人間です。

そして、エンデに見いだされたこの才能は、強いストーリー性をもちながらも、「思考タイプ」のファンタジーなんだと思います。

「ソフィーの世界」は、それなりには楽しめと思うのですが、今、たしかめたら、本もう手元に残っていませんでした。
なんて、素直なんだ(笑)

ストーリーには興味があるので、読み出すと追いかけることができるのですが、どうしても、自分の中に残っていく物がない気がします。

ということで、他に読むものはいっぱいあるし、一区切りということで、ネシャン・サーガは、いったんここまでかなぁ……。

ネシャン・サーガ(3)イェーヴォーの呪い

ラルフ・イーザウ


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ネシャン・サーガ2禁断の地

「デクトラ」とは別の意味で、作者の意図を感じすぎてしまうファンタジーだなぁと……。
一神教の罠があると思います。

だって、神が全知全能なら、そもそも涙の地なんて生まれなかったろうし。
間違った信仰のせいで、報いがあったといわれてしまいますが、

失敗したこと=間違った信仰

成功したこと=正しかった信仰

というのは、後づけでついてくることで、実際に、間違ったことをしたからすぐに報いがくるわけでもなければ、正しい信仰をもっていたから、助けがあるわけでもないですよねぇ。

でも、なにかできないことがあると、「信仰の努力がたりない」とか言われちゃうわけです。この物語の世界では。

でも、どんな謙虚な心を持っている人だって、

「神が助けてくれる。力を貸してくれる」

と信じること自体が、不遜なことではないのか?
それは、自分が力を操っているのとかわらないのでは?

とか、思ってしまうわけです。

ネシャン・サーガ(2)

ラルフ・イーザウ, 酒寄 進一, 佐竹 美保 / あすなろ書房(2003/12)


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ネシャン・サーガ1ヨナタンと伝説の杖

コンパクト版「ネシャン・サーガ」の第1巻です。
ハードカバー版は、コンパクト版3冊で1巻になっていたので、多分、物語の切れ目はそのあたりになるのかな。
ずっと、ネイシャン・サーガだと思っておりました。なぜか……。

おもしろいらしいというのは、6、7年前から聞いていて気にはなっていたのですが、今まで読む機会がありませんでした。

てっきり、ヨナタンという名前から、なんかサロメみたいな話を想像していましたが、あれは、ヨカナーンか。
普通の異界ファンタジーかと思ったら、2つの世界が並列して夢でつながっている感じです。このあたりの構造は、けっこうおもしろそうです。

まだ始まったばかりですが、けっこう期待できそうです。
ただ、この一神教的な世界は、この後、自分的に抵抗が出てくるかも…。

ネシャン・サーガ (1)

ラルフ・イーザウ, 酒寄 進一, 佐竹 美保 / あすなろ書房(2003/12)