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ヘルマン・ヘッセ全集8 ロスハルデ クヌルプ 物語集6 1914-1918

「ロスハルデ」、「クヌルプ」、「放浪」と、放浪する主人公、彷徨する魂のお話。
真面目な「車輪の下」とかとは対極のお話かな。それでも、「車輪の下」でも、やっぱり主人公が求めていたものは、魂の自由だったので、もしかすると、全部同じ話だといってもいいのかも。

もちろん、「ペーター・カーメンツィント」とかも彷徨するお話だと思うし1、ヘッセのかいたお話というのは、まあ、一貫しているのだなぁと。だから、ヘッセが好きなんだなあと思います。

わたしの中では、夢枕 獏の主人公が(特に「キマイラ」とか、彷徨するのと、同じカテゴリーに入っていたりします。

でも、今回読んでみて思ったのは、本当に根無し草になりたいと思っているのではなくて、故郷を中心にグルグルまわっている。
まあ、スナフキン的な彷徨なんだなぁと。

あと、「放浪」を読んでいて気づいたのですが、この人、真面目なときほど神様から遠ざかって、自由に勝手気ままになればなるほど神様に近づいて行く。なんというか、不思議な矛盾というか、ジレンマがあります。

でも、たしかに、心のままに無理なく生きることが、神様の御心にあった生き方であるのかもしれないと思ったりします。

クヌルプの最期の神様からの全肯定は、まあ、彼自身の思い込みかもしれないのですが、それが感じられたらしあわせであろうなぁと思うのでした。

  1. 「青春彷徨」なんて訳題もありましたね。 []

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カフカ ポケットマスターピース1

カフカ、変態。
いや、読めば読むほど、そうではないかと思っていたけれど、変態です。

特に、手紙がなあ……。まあ、文化の違いというのはあるけれど、あきらかにストーカーの手紙のにおいがプンプンします。
というか、小説では香り程度におさまっていたものが、手紙では全開だな(笑)

そして、マゾヒスト。

そして、まあ読み飛ばしたところもあるけれど、わりと好き。

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エルリック・サーガ2 白き狼/夢見る都

いや、1巻目読んだときは、なんでサイモリル、このビジュアルやねんと思っていました。
いや、原作ではなんか儚いだけのお姫様という感じですもんねぇ。

が、こうつなげるのならば、この造形は正しいと思えるようなお話の展開でした。
まあ、原作者が自分のサイモリルにどれぐらい愛情をもっていたかにもよりますが、これは、原作者が「やられた」と思うような良い改変だったと思います。

まあでもこれは、半分は、イイルクーンがまさかの……という、原作を知っている上での驚きが大きいと思うので、実はこれだけ読むと陳腐と感じてしまうのかも。

あと、ビジュアルたおやめのサイモリルのまま、このストーリーでも、けっこう衝撃的だったかもと思ったりも、今した。

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ドラゴンランス秘史 ドワーフ地底王国の竜

けっこう、省略されている部分も多かった「ドラゴンランス」の語られなかった物語を語る「秘史」です。

それを他の人ではなくて、マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンの2人がかいてくれているというのが、なによりも嬉しいです。
いや、秘史ではなくて、今まで語られなかっただけの「正史」ですよ。

ということで、今回は、カーラスの槌の探査行についてのお話でした。

ドワーフの至宝ということで、主人公は、フリントです。渋い。そして、タッフルもあいかわらずいい味を出しています。
神様の友だちです。

また、「ドラゴンランス」を読み返したくなる1冊でした。
そして、まだ、続きがある。嬉しい。

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円 劉慈欣短篇集

「三体」劉 慈欣による短編集。
「三体」の元ネタになる短編も入っているよということで、そのアイデアを広げて長編にしたのかと思っていたのですが、そんな簡単なものではなかった。

たしかに、アイデアの元になっていたり、イメージや、テーマの元になったりしているのですが、それをロンデル全部、別のものにちゃんと変換して出力しています。
凄いわ。

というか、解説読むと「三体」から抜き出して「円」がつくられたの……。おもろいわ。

まあ、基本的には、暗いというか非道いことが根底にあるのですが、不思議に楽観的なとこもあってバランスとしても悪くないです。

「郷村教師」が、1番スケールが大きくておもしろかったかな。

「詩雲」は、俳句で同じ様なことを考えていた人がいたねぇと思いました。全俳句データベース

で、1番目の詩の解釈で、爆笑してしまった。
笑う話だよ……ねぇ。

「人生」は、まあ、はじめからオチがわかってたというか、まあ、そうなるわなぁという感じでした。

劉 慈欣,
森 望.泊 功,齊藤 正高
早川書房
発売日 : 2023-03-07