ゴーストライダー 破滅への道
地獄にいるゴーストライダーが、欺されて仕事をさせられるお話。
なんか、いいように使われて可哀想な話です。
2023年を締めくくる1冊が、コレかいという感じです。
まあ、今年はわたしも、実はこんな感じの1年であったような気もします。
来年は、平和な良い年でありますように。
「物語集3」。
次は、「ゲルトルート」だと思っていたのですが、5巻、6巻は、物語集でした。
ということで、「車輪の下」から「ゲルトルート」までの間、同時期にかかれた短編集という感じです。
なんとなくですが、ヘッセ自身の書きたい物語と売れる物語の間で、ちょっとずつ調整をしているような様子も感じられるかな。
「ある文通」とか、「友人たち」は、それが綺麗に整理されて表現されている気がします。
自分のためだけにかいていたら、多分、ここまで愛される作家にはなってなかったんだろうなぁ。
そういうところも、実はヘッセの好きなところです。
まあ、正しいことは例え地位を奪われていてもできるということ。
どんなに小さな力なきものでも、その正義を思う心があれば……。
まあ、現実は甘くなく、問題は何も解決していなくて、苦難の道は続くのだけれども。
ヴィレッジブックス
発売日 : 2016-11-15
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