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みどりのマキバオー2

昔、

「『マキバオー』?オレ、あんな絵のマンガ読まない」

とか言っていました。
そのとき、すすめた友だちは、

「あんな絵やけど…あんな絵だからこそ、このマンガは、いいんだよ!!」

と熱く語っていました。
そして、今、他の人に、同じ様にすすめる自分がいます(笑)

例えば、マキバオーや、騎手の菅助が、小さいこと。それは、ギャクではなくて、きちっとした意味があるんですよ。
そして、その事が、物語としっかりと結びついています。

「函館山の誓い!!」は、おぶ調教師が言われたようなことを、最近、わたしも言われたことがあるので、身にしみました。

なんで、手前らが、こいつらの限界を決めちまうんだ?
オレは、こいつらができるようになると信じてるよ。
手前の判断で、転ばないように先回りして、世話してやんのが親切で、いいことなのか?
人それぞれに対応するというのは、そういうことじゃねぇだろう?

それがわからないのなら、ずっと、わたしとは理解し合えないかもしれない。

自分のことをどうこうしたいと言っている訳じゃない。でも、こいつらがなんか少しでもできるようになったら、自分でできることが増えたら、うれしいじゃないか。
そういう欲望なら、確かにある。

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みどりのマキバオー1

「ごっちゃんです!!」がおもしろかったので、アニメにまでなったこの作品も読んでみる気になりました。

前半は、下ネタ(しかも、エッチじゃない方)のオンパレードで、かなり苦しいのですが、マキバオーが走りはじめてからは、すごいよいです。

というか、人間が、ネズミや馬と平気でしゃべっていて童話的なのに、妙にリアルです。
そうか、あのスタイルや、顔にも、意味があったのか……。

そしてすごいのは、あの顔が、愛らしく見えてくることですね。

作者のつの丸さんの写真があるのですが、知り合いに似ている……のね。

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ごっちゃんです!!5

わたしが、週刊ジャンプで、「ごっちゃんです!!」を見た最後は、相手に突っかかっていくごっちゃんの姿でした。
今回は、それから後が、しっかりと描かれていて、得した気分です。

書き足しかと思ったら、「赤マルジャンプ」にも、載っていたんですね。
でも、なんか、話の続き方が変わっている気がするので、多少、コミックになって変えてあるのかもしれません。
記憶が曖昧なので、あんまり自信ないですが。

こんな絵でも、おもしろいんだという、新たな発見をさせてくれたマンガでした。

最後の一言は、すばらしい。
ごっちゃんの無口さのすべては、このためにあったんですねぇ。

わたしも、

「え~っ!?」

と叫びましたよ。

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ごっちゃんです!!4

なんか、表紙がトロフィーをもったごっちゃんということで、

「雑誌連載も終了したし、いよいよ、この巻で完結か!!」

とか思っていましたが、読んだら完結していませんでした。

しかし、あそこで、ねこだましとは。
実は、計算し尽くされたマンガなんだなぁと思います。

惜しいマンガが、終わってしまいました(コミックの完結はまだだけど)。

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ごっちゃんです!!3

人気がなかったというよりも、主人公の動かしにくさが敗因ではないかという気がします。

人気は、どんなもんだったんでしょう。

「チキンやろう」

とか、もう大すきです。