京極夏彦,読書京極 夏彦,京極堂,伊坂 幸太郎,嗤う伊右衛門,子ども,角川文庫,角川書店

嗤う伊右衛門

お岩さんの四谷怪談です。
子どもの頃は、お岩さんのことを呼び捨てにしたら呪われるとよく言われてしました。

でも、京極 夏彦ですから、ドロドロドロとオバケが出てくるわけではなくて、なんか、すれ違い恋愛小説みたいになっています。
この「不思議などないのだよ」的なところとか、扱っている人間の感情の面とかで、ちょっと好みはわかれるところだと思うのですが、わたしは、けっこう気に入っています。

京極 夏彦は3冊目なのですが、この人の本って、計算されて書かれているんだけれども、伊坂 幸太郎みたいにものすごく巧い感じはしません。源泉は、もっとドロドロしたものなんだろうなぁと思います。
だから、今まで読んだ2冊は京極堂シリーズで、今回のはまた別のシリーズ(らしい)なんだけれど、しかも、時代背景も全く違うだけれども、読んだときに同じような印象を受けます。

でも、印象は似たような感じなのですが、

「どうなるの??」

と先が気になって、サクサク読めます。

井沢元彦,読書井沢 元彦,歴史,源氏物語,角川文庫,角川書店

GEN 『源氏物語』秘録

今、流行中の「源氏物語」です。

主人公は、角川 源義。脇をかためるのが、折口 信夫。
これは、おもしろくないわけがない。

でも、思ったほど荒唐無稽ではなくて、真面目な感じのお話に仕上がっています。

まあ、わたしは、確かに話に一貫性はないけれど、でも、源氏物語って、1人の人間が、勢いで色々書いてみた話ではないかと思っています。
キャラクターが、立ちすぎるぐらい立っているからなぁ……。多分、1人だと思うんですよ。

最後、角川文庫発刊の言葉でしめるのは、さすが。

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千里眼の水晶体

うーん、意識改革を簡単に考えすぎている気はしないでもない。
それができれば……ですもんねぇ。

ところで、謎のウィルスが蔓延しているときに、免疫がない人に向かって、「免疫をつけるために不潔生活をしよう」というのは、正しいことなんでしょうか?

遅すぎるという気がするのですが……。

あさのあつこ,読書あさの あつこ,スピード,バッテリー,映画,角川文庫,角川書店

バッテリー2

2巻目。

映画も、けっこうよかったけれど、本のこの丁寧なスピードに慣れてしまうと、映画は詰め込みすぎだなぁと。
その分、小説の方は、物語が動いていかないもどかしさがないわけではないのですが。

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千里眼 ファントム・クォーター

う~ん、いらんことしなかったら、メフィスト・コンサルティングの計画は成功していたのでは。
悪は、自らをむしばんでいるようです。

しかし、今ひとつ、ノリきれないのは、なんでだろう……。