BLOOD+4
「敵」がいなくなってしまえば、圧倒的な力をもっている小夜自身が、人類の敵になってしまう。
それをわかっていながら、同族と戦い続けなければならない運命。このあたりは、パターンといえばパターンなんですけどね。他のヒーローたちとは違う、小夜のいろいろな物に対する越えられなさが、このお話の魅力だなぁと思います。
次巻で完結ということで、目が離せません。
いろいろな時代に不死者である「小夜」がいる。
この設定は、吸血鬼者では定番ですが、なかなか、そそる想像力を設定です。
マンガ版の「BLOOD+」よりも、けっこう本筋的な物語のように感じました。
まあ、小夜って、この頃は、長髪ではなかったのか?とか、疑問はあるんですけどねぇ。
アニメ版は、とびとびでしか見ていないのですが、最終話近くは、けっこう見てました。
コーラリアンとは何なのかとかは、短い分、このマンガ版の方がよくまとまっている気がします。そして、ラストの結論も、わたしは、このマンガ版の方が好きだなぁ。
テレビ版は、なんかよくわからないハッピーエンドだったじゃないですか。ある意味、ちょっと投げ出された感じがあったのです。でも、マンガ版の方は、最期まで丁寧に、かききってくれた感じがします。
そして、読んで気づいたけど、「エヴァンゲリオン」の問いの1つの解答でもありますね。この物語は。
テレビ版に比べると、失ったものが多い主人公たちなのですが、それで得たものは、かなり確実な成長だったように思えます。
アネモネの笑顔。もどってきたトラパー。表紙のエウレカは、とても人間的です。
MEIMU版キカイダーも、これにて完結です。
MEIMUは、昔から「絵はすごくいいんですが、ストーリーが……」という感じの人で、いいストーリーがつけば、傑作が生まれると思っていました。
でも、「仮面ライダー龍騎」とか、あんまり、ストーリーにも恵まれてなかった気が…。
で、この「キカイダー」は、ついに来た「いいストーリー」だと思ったのですが。
だってまず、原作があの名作!それをトレースしているだけでも、かなりのものになるはず。それに加えて、ひなのの存在もよかったのですよ。原作のアイテムのちりばめ方もなかなかだったし。
ダブルエンドも、燃えた(笑)
でも……。
以下、ネタばれありかな。