くだんのピストル3
以蔵からの坂本龍馬。
けっこう、悪いというか、今までないタイプの坂本龍馬です。フリーメイソンのスパイ説に近い感じかな。外薗 昌也の「RYOMA」とか、加治 将一の「石の扉」とかを思い出して感じです。
まあ、こっちは、それすらだまくらかしそうな勢いがあっていいなぁ。
KADOKAWA
発売日 : 2022-12-02
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以蔵からの坂本龍馬。
けっこう、悪いというか、今までないタイプの坂本龍馬です。フリーメイソンのスパイ説に近い感じかな。外薗 昌也の「RYOMA」とか、加治 将一の「石の扉」とかを思い出して感じです。
まあ、こっちは、それすらだまくらかしそうな勢いがあっていいなぁ。
KADOKAWA
発売日 : 2022-12-02
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あー、やってくれたわ。まさか、こんなラストに持っていくとは。
まぁ、こういうIFは、けっこうみんな考えるんだけど、なかなか、司馬 遼太郎の影響もあって、ここまで大胆にかけないのでは。
突き抜けていった感じが、いいです。気持ちいい。龍馬だけでなく、高杉 晋作まで…。
で、アメリカに渡って、でも、結局なんにも出来なかった。無様に生きた。そういうお話でも、いいのかなぁと思います。
駆け足すぎるところが、若干きにならないことはないのですが、これいいです。
でも、その駆け足すぎるところが、物語の軽快さを生んでいるような気もしてくるぐらいです。
おりょうのツンデレよりも、大久保のツンデレに、グッときました(笑)陸奧もですねぇ。人たらしの本領発揮という感じで、素敵だ。
埋もれるのが、もったいないけれど、多分、あんまり話題にならずに埋もれてしまう名作。
企画的には、NHKのドラマにあわせて、龍馬がブームだから、放送しているうちにやってしまえ……ということで、全2、3巻ぐらいのつもりなのかなぁ。
そうでなかったら、このもったいないお話の進め方の理由がわからないです。
外薗 昌也と「龍馬」というのが、なかなか結びつかない気もするのですが、けっこうきれいにおもしろくまとまっています。
この龍馬のイメージは、自分の龍馬のイメージに近いです。志士というよりも、船での商売がしたかったのではないかと思っていますので。
でも、龍馬が「目」をカッと見開くところにしても、ずーーっと細目の龍馬のお話があって、1巻で1回か2回ぐらい見開くからキメのシーンになるのであって、これでは、いつも見開いてるやんとか思ってしまいます。
だから、子ども時代ぐらいから始まって、だーーーっと長くかいて欲しいなぁ。この人にかかせて、これで終わっちゃうのは惜しい気がします。
グラバーが、フリーメイスンで、あやしいところとかも、ものすごく説明不足です。
ラストです。
そうか、そっちの方に、ちっちゃくまとめちゃうのかぁ。
でも、フェイクだから、自分の思いを押し殺して、そこを譲っちゃっても、本当にいいの?
とも、ちょっと思います。
だって、フェイクが彼女の中で生き続けるならば、フェイクだって彼女そのものではないですか。
恋愛沙汰は、最高にワガママな人間が勝つということか。
とか、いいながら、ちょっと泣けたりするんだけどね。