本好きの下剋上-司書になるためには手段を選んでいられません- 第三部 領主の娘3
新生活も、3巻目。ファンタジー要素と、教育要素多めのトータル10巻です。
まだ、城づきの側仕えと護衛は、若干「だれだっけ?」となりますが。そこに、ヴィルフリートの側仕え、護衛まで入ってくるからなぁ。
今回は、アンゲリカもやっとでてきたという感じです。
なかなか、おもしろい感じの子ですねぇ。
ヴィルフリートはすっかり操られていますが、まあ、これはこれで、平和で良いのかもしれない。
Netflixで、「十二国記」のアニメを見て、けっこうおもしろいので小説を読んでみようということで……なぜか、「十二国記」ではなくて、「東亰異聞」、「屍鬼」と続けて読んでいます。
でも、めっちゃ雰囲気があっておもしろい。
ケレン味の効いたお話で、乱歩を思い浮かべたりしながら読んでいました。
ただ、読みながら心配だったのは、
「これ、どっちの話なの?」
ということ。
つまり、ミステリーなのか、ファンタジーなのか。
もう、ストーリーが進んで行くときには、どっちとして読んでも楽しいのですが、でも、心配になる。
ミステリーだと思って読んでいたのに、最後、全部の謎が怪異でしたとかだと、シラケるじゃないですか。でも、ファンタジーだと思って読んでいるのに、すべての怪奇現象がいや単なるつまらないトリックだからといわれるのもつまらない。
江戸川 乱歩なら、多分、ミステリーなんだろうと思いながら読める(多少、違うのもあった気がしますが)。
京極 夏彦は、ものすごく上手に煙に巻く(笑)
でも、この人の場合はどうなの??
ファンタジーとしても、ミステリーとしても、楽しいだけに、ラストのちゃぶ台返しが心配しておりました。
が、これすごい。
どっちで読んでも大満足でした。
多分、ミステリーファンも、ファンタジーファンも、満足すると思います。
アニメの第2期の先のお話です。
冬ごもりが終わって、なぞのえらい貴族ジルヴェスターの登場、グーテンベルク仲間の結成、祈念式とけっこう派手な展開が多かったかな。
特に、祈念式は、なかなかにアクションでファンタジーな展開も多かったです。
そして、今までも賢いと思っていましたが、ルッツがさらにしっかりしてきましたねぇ。ベンノさんが不当なことを言ったら、ちゃんと言い返しているところとか素敵です(笑)
あと、マインが気絶しているところで、活版印刷のしくみの説明を受けて、真っ青になるダームエルとかおもしろかったです。視点の違いでみえているものやことが違うというのは、なかなか難しいものです。