読書,麻宮騎亜エニックス,サイレント メビウス,サイレント メビウス テイルズ,スクウェア・エニックス,ファンタジー,麻宮 騎亜,Gファンタジーコミックス

サイレント メビウス テイルズ 2

はたして、扉をしめたことが、本当に正しかったのかどうかは、わからないんですね。
もしかすると、可能性を狭めてしまっただけなのかもしれない。

えーと、あと、わたしのなかでは、ロイも死んじゃっているんですが……。

全2巻の本なのに、1巻と2巻の読む間が開きすぎです。

夢枕獏,読書ファンタジー,催眠,双葉文庫,双葉社,夢枕 獏,餓狼伝

餓狼伝13

あるのかないのか、謎の存在だった「スクネ流」が、姿をあらわしてきました。

……体術というよりも、催眠術のような雰囲気が…。
いや、それだと、おもしろくないか。

このまま、さらに楽しいフィクション、ファンタジーの世界に行くのも楽しそうだと思います。

「新」は、そういう意味か??

安房直子,読書あるジャム屋の話,きつねの窓,べにばなホテルのお客,ファンタジー,偕成社,天の鹿,安房 直子,安房直子コレクション,恋人たちの冒険,熊の火

恋人たちの冒険 安房直子コレクション5

恋愛ものです。
そして、見事なほど全部、異類婚のお話です。5話全部。

このあたりの感性が、わたしを惹きつけるんだろうなぁと思います。
まあ、もっといろいろな恋人達の作品はあるんだから、わたしと感性があったのは、安房直子さんではなくて、編者の人かも(笑)

それでは、1話ずつの感想です。

天の鹿

鹿と少女のお話です。

少女の父親は、猟師で鹿撃ちの名人です。

でも、鹿がこの家の人にもっているのは、不思議と恨みとかそういうのではないんです。ただ、おぼえていてほしい。そんなことを思っているという。

なんだろう。怖さも、とこかにちょっとあるのですが、それ以上に、自然の持つ懐の深さみたいなものを感じさせられます。

熊の火

若者と熊の娘さんの話。
動物の方が女の子の話もありますが、熊というのはけっこう珍しいかも。

これは、もう戻れないという感じの強いお話で、ちょっと「きつねの窓」を思い出しました。

孤独の陰に、ファンタジーがあります。

あるジャム屋の話

若者と鹿の娘さん。
この鹿の娘さんが、絵が上手だという。

椅子にこしかけている牝鹿ってどんなんだ?どんどん、擬人化が進んでいるようでいて、でも、鹿の形をしているようで…。
だって、人間にならないといけないんですからねぇ。

「鹿のまんまで、よかったんだよ。」

と、この言葉にたどり着くためのお話だったんだと思います。

鳥にさらわれた娘

これはなんだか、遠野の昔話を思わせるような話です。

鳥にさらわれて、逃げ帰った娘。
でも、鳥の優しさもしっていて、自分から戻っていく。

まわりから見れば、魔物にかどわかされたように見えますが、本当の幸福は、自分自身にしか見えません。

べにばホテルのお客

かわいい話です。

以下、ネタばれありです。

ジョージ・R・R・マーティン,読書,酒井昭伸エルリック・サーガ,ジョージ・R・R・マーティン,タフの方舟,ハヤカワ文庫,ファンタジー,ホラー,ポーの一族,七王国の玉座,創元推理文庫,小学館

タフの方舟1 禍つ星

ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。

まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。
創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワイルド・カード」シリーズのまとめ役の人ですね。

「ワイルド・カード」を読んでいた頃は、ちょうど、「X-MEN」とかアメコミにはまっている頃((実は、今も読みたいと思っているのですが、小学館プロダクションがアメコミから手を引いてからは、物理的に無理なんですよねぇ…。JIVE高いし、売ってないし…))でして、この小説で読めるアメコミが、わたしは、めっちゃ好きだったのです。

まあ、「ワイルド・カード」は、シェアワールドもので、いろんな人が書いていて、人によってできも違って、ジョージ・R・R・マーティンは、なん、盛り上がる話よりも、まとめのような話ばっかり書いていたと記憶していますが…。

さて、今回の「タフの方舟」です。

第1話は、どうやって、タフが方舟を手を手に入れたのかというお話でした。
これを読んだときは、イマイチでした。
なーんか、悪いヤツばっかりで、いやなかんじのお話なんですよ。
それから、短編連作っていう感じなんですが、1話1話、章わけが何にもないんですね。わたしは、割と小刻みに切って本を読んでいく人なので、キリのいいところがない小説というのは、けっこう読みにくい…。
うーん、30ページぐらいで1区切りあるのが読みやすいんですよ。

なんとなく、先も読めてるし……。
プロローグから、もっと、ホラーっぽい話を期待していたら、なんと、アクション映画だったという感じです……。

タフの性格も、なんかつかみ所がない。

と思って、2話目の「パンと魚」に進んだのですが、これは、メッチャ面白かったです。

トリー・ミューンという姉御が、かっこいいんだ。これが。

人口爆発を起こしている惑星。そこに、タフが行って、初仕事というお話です。
どうも、あとがきを読むと、この惑星のお話が、メイン・ストリームで、1話とかは、あとから付け足しの話のようです。

うーむ。こうやって、シリーズが書かれた順じゃなくて、時代順に並べられることって、よくあるんだけど、あんまりこれが成功しているとはいえないなぁ。

成功してない例で悪いけど、

「風の大陸」
「エルリック・サーガ」
「ポーの一族」

なんかも、やっぱり、書かれた順で読んだ方がおもしろいと思うのです。

「あのキャラクターの過去」とか、「あのキャラクターたちの出合い」だから、面白い話も、いきなりしらんキャラがでてきても、楽しめないのです。

その点、レンズマンは、偉いなぁ。今までさりげなく(あれは全然さり気なくないか?)触れられていた過去が、詳しく語られていくというのは、楽しいです。

なんか、関係ない話になってきたな(笑)

えーと、タフは、ネコを飼っていて、そのネコたちが、けっこう無味乾燥なタフに彩りをあたえてくれていると思います。
それから、タフは、なんか、悪辣で、無礼な人間みたいに書かれているのですが、実は、まあ、自分の良心に乗っ取って行動しているということで、けっこういい人のようです。

ただし、いい人が、いつも正しい選択ができるとは限らないです…。
特に、タフみたいに、メチャクチャな力を持ってしまっている場合は…。

そのへんの議論は、「パンと魚」のなかで、トリー・ミューンとタフがやっています。
まあ、今のところ、タフは、失敗なしなのかなぁ。このあたりは、まあ、疑問が残るところではありますが。
素人だしね。メチャクチャな力が、思いもかけない悲劇を引き起こすことも、やっぱりあると思うんですよ。

でも、そういうことをひっくるめて、それほどあまくわないけど、けっこう作者は、人間を信じているところがあるなぁと思います。

ただし、これって、たくさんの人口を養えるようになったけど、本質的に、解決になってないんですよねぇ。

まだ、続きがあるようなので、どうなるのか楽しみです。

あと、トリー・ミューンが、どうなるかも、気になっています。
はじめは、ネコを嫌っていた彼女が、虜になっていくところも、けっこうネコ好きには読ませるところです。

ネコ好きに、悪い人はいないと思います。

エミリー・ロッダ,岡田好惠,読書Emily Rodda,エミリー・ロッダ,テレビゲーム,デルトラ・クエスト,ファンタジー,児童文学,子ども,沈黙

デルトラ・クエスト1 沈黙の森

子どもたちにも大人気の「デルトラ・クエスト」に手を出しました。

評価は、微妙。うーん、最近読んでいた児童文学が、けっこうレベル高いのが多かっただけになぁ。

お話自体は、スルスルと流れていきます。ストーリーも、すごく説明しやすい。
だから、もしかすると、このままずっと読み続けられちゃうかもしれません。

ただ、すごく薄味です。ストーリーも薄味なら、キャラクターも薄味。

テレビゲームしている子は、この本を読むかもしれないけれど、今読んでるおもしろい本をやめてまで、この本は読まないだろうなぁという感じです。
まあ、イラストの力が大きいか。

ファンタジー好きな子どもが、想像力を駆使して書いたよくできた物語。よくできているんだけど、あくまで、子どもが書いたみたいな感じです。

さて、これから、1巻につき、1つずつ宝石が見つかっていくようです。
いつまで、読めるかな??