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だれも知らない小さな国 コロボックル物語1

確かに、時代を感じる作品です。
「戦争中」なんて記述はあるし、コロボックルたちの住処も今よりは見つけにくいんだろうなぁと思います。

でも、不思議なことに古くささは感じさせられない作品です。

「コロボックル物語」を読んだのは、今回がはじめてです。
コロボックルのイメージといえば、昔懐かしいアニメの「冒険コロボックル」を見たぐらい。
たしか、アレに出ていた男の子が「せいたかくん」でした。

パラパラと斜め読みしてみたことはあったようで、この本の主人公も、「せいたかさん」なんて呼ばれているので、あのアニメの原作なのだと思っていました。
が、全然、違いますねぇ。

主人公は、子どもじゃないんです。
正確には、子ども時代からはじまるのですが、コロボックルたちと本格的に出会うのは、大人になってから。
なんというか、ファンタジーなんだけど、児童文学ではない感じ。子ども向けって感じが全然しない物語です。

物語のなかで流れる時間の長さにしても、語られていることにしても、なんというか、充分本物のなんですね。

なかでも、すごいと思ったのは、コロボックルは、早口でしゃべるところ。大きさの違いが、時間のスケールの違いだというところです。
これは、なんとも、リアルではないですか!

車の名前に「コロボックル」というのも、すごく粋な名前だと思います。

うーん、読み継がれていってほしい名作です。

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グッバイ万智子

昔、「風の名はアムネジア」とか、「インベーダーサマー」を読んだ時は、メチャクチャはまった記憶があります。

で、そのテイストを持ったお話。しかも、元々は、コバルト文庫(イラストは、めるへんめーかー!!)に収録されていた物語ということで、かなり期待して読んだのですが……。

今まで読んだ菊地 秀行の物語のなかで、1番ひどい出来だと思ったのは、「夢幻戦記レダ」でした。
そこまで酷くはないのですが……なんか、のらない。

まあ、この本のイラスト描いている北原 文野は大好きです。でも、銃とか、自動車とかをこの人に描かすなよという気は少しします。(めるへんめーかーの銃とか、自動車というのも、ちょっとこわい気がしますが)
もちろん、イラストの問題だけではなくて、

「僕は君と呼んで下さい。」

というところとか、なんか、楽しめないんですよねぇ。

万智子の正体まではさすがにわからなかったけど、けっこう、少年の正体とか、万智子の力の理由とかが説明されていて、そのあたりもけっこう安易だなぁと思ったりしました。
けっこう、今までの作品だと匂わすだけで、ストレートには書かなかった思ったのだが…。

うーん、自分が年をとって、こういう話の展開について行けなくなっているのかなぁ。

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隠の王2

どうやら、時間をやり直せるような忍法らしい。
……どんな、忍法なんだろう??

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カミヨミ3

この3巻の始まり方が、けっこう好きです。

帝月は、今までのタカピー少年たちと同じところもあるんですが、メッチャ憂いを含んでいるところもあって、ある意味、あきらめているところがあって、妙な色気があります。

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素子の読書あらかると

いいわ。新井素子すごい読者。スーパー読者(笑)

わたしも、自分では、それなりだと思っていますが、生活のほとんどが「それ」な人には、立ち向かえません。

ミステリーは、どうしても守備範囲になってしまいますが、けっこう読みたい気持ちにさせるのは、江戸川乱歩のエッセイと一緒です。

どっちかというと、もっと、SFとか、ファンタジーまわりのことをやってほしいです。