魔聖の迷宮 グイン・サーガ133
スカール、ブラン、イェライシャのヤガ探検記。
まあ、主に活躍している(?)のは、ブランですが。
これはこれで、おもしろいです。わたしは、こっちのグイン・サーガも、どんどん好きになってきています。
1回、グイン・サーガ・ワールドで読んでいるはずのこのお話ですが、グイン・サーガ・ワールドを読んでいる時は、全然、感想を書いていませんねぇ。
これ、今回読み直して、おもしろかったです。
もちろん、栗本 薫のグイン・サーガがじゃない。それは当たり前。でも、確かに栗本 薫の作った物語の上というか延長線上にこの世界があって、それが、新しい展開、新しいキャラクターたちと絡みあっていくことにワクワクしました。
同じ人が書いていてさえ、離れていく人もいる。つまんなければ、多分、わたしだって離れていくのだけれど、そうじゃないというのは、本当にしあわせなことだなぁと思いました。
どんどん、前に進んで行って欲しいです。
正伝130巻の続きの131巻です。
栗本 薫ではなくて、五代 ゆうと宵野 ゆめの2人が書いていく。
これって、自分のものが書けなくなるというメチャクチャなリスクを抱えていると思います。
そして、そのプレッシャーに負けずに、やりたいことをやっているところは、好きです。
違和感は、あらあな。でも、栗本 薫が書いたって、違和感はあると思うし。
きっと、グイン・サーガという正しい歴史はあるのだけれど、それをどう小説として解釈するかは、それぞれの作者にゆだねられているということだと思う。いろんな、坂本 龍馬がいたり、いろんな三国志があるようにね。
もっとやれ(笑)
彼の人の真実の愛の物語。そして、おそらくわたしが読む、栗本 薫による最後のグイン・サーガ。
わたしにとっては、イヤなヤツ代表の彼の人でしたが、こういう裏があるのなら、許せるかなぁと。というか、被害者にしか見えなかったりします。
まあ、人間関係の基本は共依存かもしれない。
これから書かれていく「グイン・サーガ」は、このことを本編で出す必要はないけれど、それでも、この物語が裏にあるということは前提にして欲しいです。
そしてマルガの話は書かれないにしろ、いつかは、ローデス・サーガの続きは書かれてもいいなぁと思います。
みずうみ
マルガ・サーガ(2)
(天狼プロダンション)
栗本 薫