荻原規子,読書ファンタジー,中公文庫,中央公論新社,秘密,荻原 規子,西の善き魔女,魔女

西の善き魔女1 セラフィールドの少女

今までは、「勾玉」のシリーズしか読んだことのなかった荻原 規子の西洋ものファンタジーです。
荻原 規子のデビュー作が、「空色勾玉」なのですが、この話は、ファンタージー読みにとってはそれより懐かしい感じがすると思います。きっと、荻原 規子自身が、小説家ではなくてファンタジー読みだったときに、夢想したお話が、この「西の善き魔女」だったのではないかと思ったりします。

すごい、映像が目に見えてくるようなお話で、楽しいです。あまりにも、はまりすぎて、笑ってしまうところもあるんですけどね。
例えば、フィリエルと伯爵がはじめて対峙するシーンなんか。たしかに、えらい人って、なんか後向いてて、クルッと振り返るよなぁ(笑)

ただ、単純に、西洋風の異世界のファンタジーというわけではなくて、いろいろな秘密や、謎を、世界自体がもっているようで、これはなかなか、先が楽しみなお話です。

展開が、思わせぶりじゃなくて、どんどん進んでいくのも、なかなかジェットコースターな快感です。博士の恋愛なんて、もっと引っ張ってから正体あかすのかと思っていたら、めっちゃくちゃあっさりわかってしまって、ビックリしました。

女の子は、荻原 規子の主人公だなぁという感じです(笑)でも、そこもいいと思います。

文庫本には、カバー以外にイラストはないのですが、後の単行本の宣伝の佐竹 美保イラストのフィリエルとルーンは、いい感じです。

山内雪奈生,板垣恵介,読書チャンピオンREDコミックス,バキ,バキ外伝,山内 雪奈生,板垣 恵介,疵面-スカーフェイス-,秋田書店

疵面-スカーフェイス-3 バキ外伝

うーん、この勝負は、武神独歩が、ドリアンと戦ったときみたいになるのかな?

しかし、花山の時折みせる優しさというか、普通なところ。カッコイイです。

二ノ宮知子,読書のだめカンタービレ,二ノ宮 知子,講談社,講談社コミックス,講談社コミックスキス,13

のだめカンタービレ13

なんか、本質的にこのオーケストラは、まずいのでは……。という感じのマルレ・オケです。

しかし、何回、逆境を乗り越えても、それをさらに越えるような逆境が待っている。人間って、一生成長ですね。

ルイも、1巻前ののだめと同じ状態なのかな?けっこうかわいい一面をみせてくれています。

河惣益巳,読書ツーリング・エクスプレス,ラー,河惣 益巳,白泉社,白泉社文庫

ツーリング・エクスプレス5

おおっ、コンクラーベだ。そして、「ファテマ第三の予言」。

文庫が出たのが2001年。連載は、昭和61年で、1986年!!
この人のアンテナ、けっこうすごいな。
しかも、この話に、このタブーをあててくるか……。

と、ちょっと感心した5巻でした。

ネタ的に、古いと感じないですもんねぇ。大したもんだ。

読書,諏訪緑たがみ よしひさ,三国志,小学館,時の地平線,滅日,蒼天航路,諏訪 緑,13,PFコミックス

時の地平線13 諸葛孔明

2ひきの龍は、まるで、たがみ よしひさが「滅日」で描いた滅日の様です。
ただ、あれをあんな風に処理しちゃうのは、諏訪 緑ならではですねぇ。

子竜が、なかなかの見せ場です。後の馬超もいい感じだ。なんもしないで突っ立ってただけだけど(笑)

「蒼天航路」の劉備と孔明の関係も、この「時の地平線」の劉備と孔明の関係も、なんとなくかきかたは全然ちがうのですが、同じようなことを表現しているなあと思います。

関羽が死んだら、三国志も後半戦。
でも、これは、孔明が主人公だから、もうちょっと先まで続くかな。