妖精国の騎士7
黒き血の谷の姿が、少しあきらかに。
しかし、闇でありながら、いろいろな勢力がある。深い世界です。
そして、けっこう、少女マンガが避けて通りそうな根源的な血の物語をかききります。
これは、中山 星香自身のなかで、もう、
「こうであらねばならない」
というものがあって、多分、雑誌の意向とかでは変化し得ない物だったのだと思います。
黒き血の谷の姿が、少しあきらかに。
しかし、闇でありながら、いろいろな勢力がある。深い世界です。
そして、けっこう、少女マンガが避けて通りそうな根源的な血の物語をかききります。
これは、中山 星香自身のなかで、もう、
「こうであらねばならない」
というものがあって、多分、雑誌の意向とかでは変化し得ない物だったのだと思います。
えーと、一応、女ドロドロ篇(笑)がこの巻で終わって、次は、男ドロドロ篇って感じなんでしょうか。
まあ、人間関係だけではなくって、けっこう重労働で、甘い仕事ではないようです。
あと、従妹がケーキ屋さんに務めていましたが、その後、
「も~、ケーキは、しばらく見たくない~」
と言ってたよなぁ。
これも、1巻だけ読んでおかれていたものです。
発掘。
えーと、1巻の土方は、もっと乱暴者なイメージが(笑)
わたしが、鴨のことが好きなのは、あきらかに、岩崎 陽子の影響だなと思います。でも、木原 敏江の「天までとどけ」でも、そんなにイヤな奴のイメージはないです。
しかし、なんで自分の名前を鴨なんて名乗ったのか、謎だ。弱そうじゃないですか。たしか、親からもらった名前じゃないよなこれ。
ついに、世界の秘密があきらかに。そして、バードとフィーリの役割も。
かなり急展開で、事態も深刻なこの巻ですが、わたし読みながら、ずっと笑いっぱなしでした。なんとまあ軽やかに、荻原 規子は物語を紡いでいくんでしょう。
まさか、女王試験の行方があんなふうになるなんて思ってもいませんでしたが 、これもとても正しい気がします。
レアンドラ、アデイル、フィリエル。ライバルすらも味方につけてというのは、とっても正しい「女王試験」物語だと思います。
いやあ、女王試金石を今までフィリエルしかもっていなかったというのは、衝撃的でした。わたしが、読み取れてなかっただけか?
女王候補はみんなもっているんだと思っていました。なんで、3つもあって、しかも、もう女王ににならないような、オーガスタ王女とか、エリディーンとかが持っていたんだろう。
というか、いつ、受け渡しをするもんなんだコレは?
ただ単に、血族のあかしを立てるためだけのものならば、女王のところに1つあればすむ気もするし……。
とか、
結局、ディー博士は、どうなったのよ。
とか、
まだまだ、疑問は残っているのですが、そして、「これから」のこととか。
でも、ひとまずは、とてもきれいに物語がとじたなという気がします。
では、外伝に。