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混沌の城 上

おもしろいんだけれども、夢枕 獏の魅力の大部分って、長く付き合ったキャラの体温とか体臭とか、そういうものなんだと思います。

だから、短い話だとそこが弱くなるなぁ。その分、スターシステムみたいに、たとえば乱蔵っぽいキャラだよと、多分、作者の中ではエピソードと一緒に魅力も出来上がっているのだけども、書かれていないそこはもしかして、読者には伝わりにくいかも。

いっそ、これも「闇狩り師」のシリーズとしてやったらあかんのかとか思います。そうした方が、わたし的には入りやすそう。別世界の九十九乱蔵みたいな感じです。
そうすると世界観があかんかとか、もちろんいろいろあるんですけどね。

なんか、「新しい」にこだわっているわけでもない気がするし。それとも、作者の中では、まったくの別人なんでしょうか。