デーモン聖典9
いきなりの展開。
前読んだのは4月か~。半年以上間があいてしまった。
これはでも、8巻、9巻と続けて読ませるところだよなぁ。
半年あくと、すっかり前の展開を忘れてしまっているわたし……。
でも、急展開で、おもしろいです。
わたし、「アラベスク」のラストは、亡命だと思っていました。
いや、3巻のラストも亡命だったのですが、4巻では、ノンナとミノロフが、エーディクに呼ばれて亡命していくところで終わっていたような気がしていたのですが。
どうやら、思い違いだったようです。
うーん、この物語を前に読んだのはいつだったんでしょう?
高校生ぐらいかなぁ?多分、角川の山岸凉子全集で読んでいて、それが出たのが20年ほど前なので、それぐらいそうです。
その頃って、まだ初心だったようで、けっこう今回読んで、性的な話が出て来たのも、全然おぼえていませんでした。
今読んでも、充分におもしろいです。多少、ドラマ的に古さは感じるのですけどね。
四方のお札あつめのラストです。
そして、今回は、頼久編という感じかな。
夢をみないので、夢のおつけが伝わらない……というのは、ちょっと、びっくりしたというか、すごいギャグだと思いました。
しかし、見たくないと思ったからといって、見なくなるわけでもないだろうに……。
「その絆が八葉をそうしむけている」
というのは、この手の話をしていくなかでは、避けられない(というか、あえてふれてはいけない)話題ですねぇ。
でも、やっぱり、どこか作為的なものは……。いや、ゲームだし……。
ゲームといえば、「アンジェリーク」が新装版で出ていますねぇ。
「アンジェリーク」にしろ、「遙かなる時空の中で」にしろ、マンガ版は、すごく大切に、ゆっくりと作られて、「2」のマンガは、「3」のマンガは……という不満はあるのですが、ものすごく、物語としては、恵まれていると思います。
この調子で、ゆっくり、話がすすんでいくといいですねぇ。
文庫本は、4巻にわかれているわけですが、こうやって4巻にきると、ちゃんと巻の終わり終わりが物語の大きな区切りになっていて、山岸凉子が、計算し尽くしてこのマンガをかいていたことがわかります。
今の「舞姫 テレプシコーワ」も、長いからそういう構造的なものは見えてこないけど、まとまったら、しっかりとわかるのかもしれません。