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白と黒の羊

「モノトーンシープ」というテーマの短編連作集ということになるのでしょうか?
まあ、あんまり、それぞれの作品にストーリー上の関係はなく、それどころか作風もバラバラで連作というより完全に短編集といった方がいいかも。

レースものから、戦争もの、学園もの、後の「砂漠の薔薇」につながるようなものまで、なんか、すごいバラバラです。

これは、新谷かおるの作風の幅の広さも表していますねぇ。

わたしは、短編よりも、やっぱりじっくり読める長編を好みますが、こういった短編のなかに、長編になりそうな芽をみつけるのは、楽しいものです。

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銀色の照星

アメリカン・ポリスの物語です。
しかも、短編連作。

ハードなアクションというよりも、人間ドラマが中心です。

し、渋い。渋すぎる。
まあ、どことなく西部劇っぽいのは、松本零士の血かも。

これが、コミックにまとまるぐらいまで、連載が続いていたんだから、マンガにとってよい時代だったんだなぁと思います。

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シリーズ1/1000SEC.

スコラ文庫からでてたのは、全部、メディアファクトリーから出直すのかと期待していたのですが、そういうわけではないようです。
実は、スコラのマンガって、けっこう雑なところが多いので、メディアファクトリーとか出直して欲しかったりしてたのですが……。

このあたりの作品は、「代表作」にはならないのかもしれませんが……でも、けっこう味があって好きです。

むかしは、前半の日本のお話はけっこう好きで、後半の短編はイマイチだとか思っていたのですが、今読むとそうでもないです。

カメラも、世代交代が速くて、もうデジカメが主流になってきつつありますが、それ故に、すごく時代を切り取っているなぁと思います
時代がしっかり切り取れているから、逆に古くならないのですね。