陰陽師 首
「瘤取り晴明」に続く、絵本陰陽師の第2弾です。
「瘤取り晴明」は、オールスターキャストの特別編という感じでしたが、今回は、普通の短編に絵をつけましたという感じです。
あぁでも、ちょっとは、ビジュアル重視なお話になっているのかな?
たしかに、村上 豊の絵は、なんとも、おかしみと、色気があって好きです。
かわいすぎる悟空です。
そして、ちょっと情けなくないか三蔵(笑)
いや、破門騒動の話ではないんです。人参果のときのことですよ。
悟空たちのイタズラがばれたからって、あんた、あんたまで一緒に逃げてどうする(笑)
ある意味、とても人間味あふれています。
そして、必ずしも、師匠は弟子よりも、優れている必要がないという。これは、この物語の、でも、悪くないところかもいれません。
「パタリロ西遊記!」と並行して読んでいるので、ときどき、内容がかさなったりします。
でも、こっちは、メチャクチャ爽やかな「西遊記」です。
今まで、子ども用から、マンガまで、いろんな「西遊記」にふれてきましたが、こんなに爽やかなのは、はじめてかも。
これ読んでいると、なぜか、「下流志向」で出てきた、師匠のありかたについてを思い出して、けっこう頷けるんです。