望月の祭り 大正浪漫探偵譚文庫4
大正浪漫探偵文庫も、これで完結です。
「青くゆらめくもの」は、結構好きです。
あと、女性史向けの短編がいくつか。こうやって読むと制約の多い少女マンガよりも、女性誌の方が、自由にかけることが多くて、木原 敏江には向いているのかも。
まあ、その制約のなかで、どこまでやれるかというのも、それはそれで楽しいものですが。
大正浪漫探偵文庫も、これで完結です。
「青くゆらめくもの」は、結構好きです。
あと、女性史向けの短編がいくつか。こうやって読むと制約の多い少女マンガよりも、女性誌の方が、自由にかけることが多くて、木原 敏江には向いているのかも。
まあ、その制約のなかで、どこまでやれるかというのも、それはそれで楽しいものですが。
「合掌」の文庫版、3巻目です。
おもしろいんですけれど、つめて読むと(といっても、2、3カ月に1冊なのですが)、ちょっとパターン的に苦しいかな。
木原 敏江は、不思議が入っている方が、いい感じだと思う。だから、おまけの「瞬きの劇場」の方に、より惹かれてしまいます。
ミステリーは、不思議が不思議で終わらないのが、寂しいんですよね。もっとも、不思議のまま終わったら、ミステリーにならないんだけれど。
「合掌」の文庫版、2巻目です。
この人のマンガは、恋愛が1番上位にある価値観で、それのせいでおこる犯罪については、本当にあっさり片付けてしまっています。
これは、木原 敏江が、物語至上主義だからなのだと思います。
そして、その人の人格と、作品とは、別のもの。良いものは、良い。
このきっぱりした考え方が、物語の根底に流れています。
そんな風に、きっちりと切り分けて考えられるといいと思うのですが、凡人には、なかなかそうはいきません。
大正浪漫探偵譚の方は、元の本が完結する前に文庫が出だして、文庫の方は完結するのか、ちょっと心配していました。
全4巻。ちゃんと完結してよかったです。
ずっと、「いつも、『合掌』で終わる」と思っていたのですが、最初の数話は、「合掌」なかったんですね。
今回、読み返して、はじめて気づきました。