ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,西村醇子,読書Diana Wynne Jones,きら,アブダラと空飛ぶ絨毯,ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,ハウルの動く城,子ども,徳間書店,映画,BFT

アブダラと空飛ぶ絨毯 ハウルの動く城2

なんか、アラブ風の世界ということで、あんまり知識のないところで、ジョーンズのヒネクレを読んでも、よく理解できないのではないかという先入観というか抵抗があって、今まで読んでなかった「アブダラと空飛ぶ絨毯」です。

でもこれ、「魔法使いハウルと火の悪魔」よりも、ずっと素直で読みやすい話ですねぇ。ちょっと、ビックリした。
まあ、「ハウルの動く城2」という看板は、どうかと思いますけどね。1 

はじめは、あのまどろっこしい話し方にちょっとイライラもしたんですが、慣れると楽しいです。

これが素直に感じられるのは、もしかすると、アラビアンナイトの世界にそんなにわたしが親しんでいないために、知識がなくて、せっかくジョーンズがヒネクレさせた部分が読み取れていないだけかもしれないとも思いますが。
もしかすると、ジョーンズにとっても、文化圏が違う国の物語ということで、ヒネクレさせなくても、飽きないものだったからかもしれません。

なんとなくですが、ラストのいろいろな者の正体があきらかになっていくところは、映画の「ハウルの動く城」の怒濤のラストを思い出してしまいました。
そのあたりは、もしかすると宮崎駿も、意識したのかな?(そんなこと意識する宮崎駿とはとても思えないけれど…)

前作の主人公ソフィーは、ずーーっと、おこっている印象があったのですが、アブダラは、すごい穏やかな人で、ずっと恋の話で、そのあたりの雰囲気も、映画の「ハウル」とよく似た印象だなぁと思いました。

ストーリーは、まったく違うのですがね。

では、いろいろな者の正体について、いかネタバレありで。

  1. 確かにハウルは出てくるし、動く城も重要な役割を果たすのですが… []

板垣恵介,読書リアル,徳間書店,板垣 恵介,板垣恵介の激闘達人烈伝

板垣恵介の激闘達人烈伝

伝説の達人は、本当にいるのか?
かつて、いたのか?

そういうお話です。

で、読んでみて結論。

……わからん(爆)

でも、いたらいいなぁというか、いて欲しいなあと思います。
その思いは、板垣恵介の思いと多分、同じですね。

まあ、自分の強さのレベルがけっこう最弱なので、一定以上上の強さというのは、はかれないというか、どこまでがリアルなのか想像もつかないというのが本当のところです。

修羅場は、あんまりくぐりたくないしねぇ。

板垣恵介,読書徳間書店,板垣 恵介,板垣恵介の格闘士列伝

板垣恵介の格闘士列伝

わたしは、前田 日明についていこうと思った男だからなぁ(爆)
UWFの評価が、こうなのはちょっとショックでしたねぇ。

でも、だからこそ、板垣 恵介は、「夢」をかくんだなぁと思いました。

今まで、「ネオ格闘王伝説 ジュニア・ウォーズ」は、ずっとこの人の作品だと思っていましたが、調べてみて違うことが判明しました。

そんなもん、誰が知ってるねん!!

はたさわゆうこ,オトフリート・プロイスラー,読書ちいさなオバケ,オトフリート・プロイスラー,子ども,小さいおばけ,小さい魔女,徳間書店

小さいおばけ

子どもの頃に読んだ大好きな本に、プロイスラーの「小さい魔女」がありました。
で、同じ作者の同じシリーズとして、これも子ども時代に期待をして読んだ本が、「小さいおばけ」でした。

でもなぜか、この「小さいおばけ」は、全然おもしろく感じなくて、以降ずっと、「小さい魔女」はおもしろいけど、「小さいおばけ」はおもしろくないとインプット去れ続けていました。

今回は、ドイツ子どもゲーム大賞にこの物語を原作にした「小さなオバケ」が選ばれたということで、ん十年ぶりに読み返してみました。

もっとも、子どもの頃に読んだのは、多分ですが「小さい魔女」と同じ学研から出ていたと思います。
「小さい魔女」は、時代をこえて学研から出続けていますが、こちらの「小さいおばけ」は、学研版が絶版になって、新たに徳間書房からでたもののようです。

うーーん、1回、絶版になっているのか~。もしかして、やっぱり期待薄かなぁ~。

てなことを考えながら読み進めたのですが、けっこう楽しく読めました。アレ?なんでだろう。
鍵束なんかは、ものすごく魅力的なアイテムですし。
ゲーム版「小さなオバケ」を遊んだから……ではないな……。

今回、読んでみて、まったく以前読んだ記憶がなくて、「あんまりおもしろくなかった」という印象だけが残っていたことが判明しました。
なんで、子どものわたしにとっては、この物語はおもしろくなかったのか?
いろいろ考えてみたのですが、まず、この話が、わりとずーーっと小さいおばけ1人で展開していくお話で、地味だということがあるのかもしれません。

特に、おばけが、昼のおばけになったあたりからは、ふくろうのシューフーすらでてこない。
イタズラとか楽しいことをいっぱいしていても、なんとなくある「さみしさ」が、子ども時代のわたしにとって、不快感になっていたのかもしれません。

次から次へといろんな人に出会っていろんな事件がおこる「小さい魔女」にくらべると、やっぱり、期待していたものと違う~という思いは、あったみたいです。

あと、おばけの時計と大時計が連動しているとか、そういうのも、理解していなかったのかも。

でも、大人になってから読む「小さいおばけ」は、自分の世界を守っていくおもしろさみたいなものが感じられて、けっこう楽しんで読めました。

大塚英志,読書ロリータ℃の素敵な冒険,僕は天使の羽根を踏まない,大塚 英志,徳間書店

ロリータ℃の素敵な冒険

「マダラ」。いろいろな展開が予定されていたみたいなのに、「僕は天使の羽根を踏まない」で、「もうすでに終わってしまったマダラ」がかかれて、どうやら、他の物語はかかれなくなってしまいそうです。

それと同じように、このお話も、「サイコ」の「終わったあとのサイコ」みたいな感じで、いつでも、終わってしまえる状態になったなぁというのが、この本の感想です。

あぁ、この本にはなんかたりないと思っていたら、笹山さんが出てこないんですね。
でも、笹山さんって、本質的に、犬彦と同じような役割の人間なんだなぁ。だから、2人でてくる必要はなかったのかも……。

あれ?サクって、マダラのスペアの1人だったっけ?だとしたら、℃は、正しく麒麟のスペアだったのかも。

そうすると、この物語自体も、「サイコ」ではなくて、「マダラ」の再話だったのかもしれない。

いろいろな「情報」が意味もなく、わたしのまわりを浮遊して……その情報を再構築して、物語を作っていく。
それが、大塚英志の本当に意図したところなのかも…。