バガボンド34
地味ですよねぇ。でも、その地味さが、絵ともあっていて魅力でもあります。
多分、原作の方が派手なんじゃないかい?
そう感じてしまうリアルな手触りがすごい。
2013年です。
新年、あけましておめでとうございます。
さて、2013年の1冊目は、「新オバケのQ太郎」です。古…。
新で増えた要素は、Oちゃんですね。
わたしにとっては、物心ついた時から、Oちゃんは存在していたのですが、リアルタイムの読者にとっては、新鮮なキャラだったんだろうなと思います。
Oちゃんがでてきたことで、友だちとしてのQちゃんだけではなくて、兄として「なにかをしなければならない」という面が、ちょっとつよくなった気がします。
P子は、前からいたけれど、基本的にあの子は自分でなんでもできるこですので……。
まぁ、Oちゃんも、Qちゃんよりは優秀じゃないかという説もあるのですが、そこは、しゃべれなかったり、やっぱり常識が幼児であったりするわけです。
多分、長男にはすごく響く内容だったんじゃないでしょうか?
解説読むと、リアルとか書いてあるんですよねぇ。
本当に、これをリアルだと感じたり、共感できたりする人がいるのか?
これと、「うそつきパラドクス」は、自ら望んで不幸になりに行ってるとしか思えないです。
冲方 丁は、今まで読んだことがなかったですが、ライトノベルのイメージがあったので、もっとSFよりのお話を想像していました。
「暦をつくる」といえば、陰陽師。ということで、「帝都物語」的なお話を期待して読み出しました。
期待とは全然違って、まったくSFではなかったですが、楽しく読めました。
勉強がおもしろいことに気づかしてくれる1冊ですね。これと「哲学的な何か、あと数学とか」は、学生時代に読んでおきたい物語だと思います。
青春ものであり、少年マンガ的であり、それでいて、歴史物としてリアルで楽しい。
なにより、主人公だけでなくて、出てくる人がいい味を出していて素敵です。
すばらしい。
女から男へ変化していく時期のリアルタイムなお話。
まぁ、悩みもあったんだろうけれど、その状況を自分も周りも楽しんでいる感じもあります。
恋人は、まさか、今の状況にまでなるとは思ってなかったろうな。さすがに……。