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さて、今回は、会場責任者の1人ということで、実際に子どもたちと遊ぶよりも、会場全体の様子を見たり、来てくださった方の受付をしたりということで、いつもよりは、遊んでいるゲームは、少ないです。
まあ、少ないといいつつ、ちゃっかり遊んでいるところがわたしですが……。

今回は、小さい子、就学前の子のが多いだろうという予想の元、「クーゲルバーン」や、ハバの「組み立てクーゲルバーン」、「ネフスピール」、「プラステン」など、ゲーム以外のおもちゃ類を持っていきました。

小さい子たちは、そもそもゲームがまだ難しすぎたり、また、ゲームはできるけど、連続していくつものゲームに集中するのが大変だったりしますので、この「おもちゃ」のコーナーは、けっこうよかったと思います。

特に人気があったのが、「クーゲルバーン」と、「組み立てクーゲルバーン」の様でした。
特に「組み立てクーゲルバーン」の方は、幼稚園年長のぐらいの子達のチャレンジ精神を刺激するようで、よく遊ばれていました。

ちょっと、場所的にせまかったため、衝突事故がおこったり、複数の子たちに対応するには、もうちょっと積み木の量が欲しかったりという部分はありますが、まあ、場所の問題は、次回には解決しそうです。

「クーゲルバーン」は、「組み立てクーゲルバーン」よりも小さい子達が、熱心に玉をころがしていました。

これらのおもちゃは、ゲームとは違ってスタッフが説明しなくても、保護者の方達が子どもたちと一緒に遊んでおられて、そういう意味でも、なかなか役に立ったなぁと思っています。

「ネフスピール」は、ちょっとスタッフのテコ入れがあると、遊んでもらえるおもちゃです。
どっちかというと、なぜかお母さんよりも、お父さんがふれておられることが多かったように思います。

「プラステン」は、これらのおもちゃの中では、人気は今ひとつだったかな。これは、不思議なことに、小さい子じゃないと遊べないおもちゃのようです。

「あ・そ・ぼ」の子どもたちは、これを見て、

「えっ、どうやって遊ぶの?ルールは?」

と言っておりましたし、何人かの保護者の方も、手に取ってみたものの、

「???」

という感じでした。

でも、小さい子に渡してあげると、ちゃんと(笑)、ガラガラガラとひっくり返したり、棒に輪っかを通したりと喜んでもらえていました。

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さて、12時少し過ぎ。
会場入りして、いよいよ準備です。
奥山さんも、自転車で来てくださいました。

部屋は、かつての「うつぼゲーム会」の靱会館を二回りほど小さくした感じ。
スタッフからは、ため息が。

「せまい、せまいって、散々言うから、心配してたけど、こんだけ広さがあったら充分やん」

ちょっと安堵のため息でした。
うーむ。それでも、なぁ。やっぱりせまいよ~。

せまいところにたくさんの人を収容するセッティングのノウハウは、「うつぼゲーム会」で培っています。
今日は、となりの「視聴覚室」は使わないそうで、ちょっと邪魔な部屋のなかのものを置かせていただく。
やっぱり、こっちの方は、広くて明るくていい感じです。

「参加人数が多くなったら、おとなりも使わせていただけませんかねぇ」

と図書館の方に聞いてみると、さすがに予約なしにそこまではちょっとという返答。
そのとき、わたしの頭に、ひらめきが。

「それやったら、両方の部屋押さえたらあかんの?」

確認すると、両方の部屋を押さえることは可能とのこと。
次回から、この会場を使うときは、テーブルのある「会議室」をメインに使って、あぶれた人は「視聴覚室」に行ってもらうという形をとればいいんだ。

さて、ゲーム会スタートです。

お客さんは、順調に入ってきます。
子どもたちは、3歳から5歳ぐらいの就学前の子どもたちが多いような印象をうけました。このあたりは「ぱふ草津店」のお客さんとピッタリかさなります。

「このゲーム会のことをどこでお知りになりましたか?」

と聞くと、案の定、ほとんどの方が「ぱふ」のチラシを見てというお答えでした。
あと、森田さんがMMGで声をかけてくださった方もおられました。
それから、近くの保育園では、チラシを掲示板に貼ってくださっていたとのことでした。これは、おそらく奥山さんがボランティア関係に配ってくださった1枚だと思います。

近所ということで、「あ・そ・ぼ」の子どもたちも友だちと連れだって数名参加してくれました(本当は、保護者連れじゃないといけないといっていたのですが……子どもだけで参加。まあ、家から5分、いつも1人できている図書館ですので……)。
この子達が、子どもの中では、1番年齢が高い層だったと思います。小学校2、3年生でした。

児童館からの参加は、残念ながら保護者の方はおられなくて、児童館の職員の方と子どもたちが参加してくれました。

なんと、最終的には、スタッフをふくめて50人以上の人に参加していただくことができました。

会場は、20人~3人程度の会議室。少しせまくて息苦しいところもあったと思います。
でも、割と1時間ぐらいで、立ち替わり入れ替わりという感じで参加していただいたので、会場からあふれ出るということはなかったです。

そして、お客さんの口から出る言葉は、

「次回も、あるんですか?」

「次回は、いつですか?」

という、うれしい言葉。
これは、次回をしないわけにはいきません。2部屋借りれば、多少快適にはなるか……。

「なぁ、2部屋借りて、こっちの机を視聴覚室に持っていったらあかんの?」

そのスタッフの言葉に、わたしは、「ガーーン」となりました。
やっぱり、わたしは、頭固いわ。
なんという、逆転の発想。両方借りれば、問題なしです。そして、広い「視聴覚室」の方をメイン会場にすることができます。

さっそく、図書館にテーブルの移動は可能かどうか確認すると、使用後元に戻しておくならば大丈夫とのこと。

会場の心配が、まったく、全然、なくなりました。

即、スタッフに2月の都合のよい日を聞いて、ゲーム会の最中だけど部屋を予約しに。
残念ながら、土曜日には両方の部屋を取ることが出来なかったのですが、2月1日(日)に両方の部屋を押さえることが出来ました。

すぐに会場に戻って、

「次回は、2月1日に、おこないます」

思いっきり、泥縄でした。

いや、何もかもが、これほどトントン拍子に進むとは思っていませんでした。

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「ゆうもあゲーム会・草津」が12月6日(土)、滋賀県草津市の草津市立図書館で立ち上がりました。

これが、わたし自身にとっての2003年、去年1年での1番のボードゲーム関係でのビックニュースということになると思います。

近くで、「ゆうもあゲーム会」を立ち上げたいなぁというのは、「ゆうもあ」の活動に関わって、「ゆうもあゲーム会・京都」が立ち上がってという流れの中で、考えていたことです。

9月ぐらいに、草津市立図書館の会議室が無料で借りられることを知りました。
ここを借りて、なんか出来ないかなぁというのが、最初の第1歩。
はじめは、「あ・そ・ぼ」で遊んでいる子どもたちとの遊び場にしたらどうかなぁぐらいのことを考えていました。

ただ、いろいろ調べたりたずねたりしてみると、どうも個人では借りられないみたいです。
また、今のように子どもたちがある意味勝手に集まってきている状態から、呼んで集めるという状態になるのは、なかなか難しい問題があるなぁと考えていました。
ちょうど、近所で不審者の目撃情報がけっこうあった時期だったので、よけいそのあたりのことも気になってたわけです。
1番コワイのは、子どもたちが「誘われて遊びにいった」ことによって、「何らかの事件に巻き込まれる」ということです。
すべての子どもが、ちゃんと保護者に行き先を告げてから、遊びに来るともかぎらないわけです。

うーむ、どうしようかなぁ。そんなこんなで、1カ月。まあ、この間に、この場所を利用するいい方法はなんかないのかということで、「ゆうもあ」のいっかいさんや、地元の奥山さんとメールでやり取りをしていました。

9月の末にスゴイ情報が(笑)
それが、「ぱふ」が南草津でオープンするという話でした。

そして、10月のはじめ。
「ぱふ草津店」の店長さんとお話をされたMMGの主催者・森田さんから、

滋賀県で「ゆうもあゲーム会」を開きたいのですが……

というメールが。
そのとき、確信しました。
神様が、「やれ」って言ってると。
わたしの神様ですので、八百万の神様のうちのどれかです。どの神様がいったのかははっきりしませんが、多分、ゲーム関係の神様だと思います(笑)

ということで、12月の開催を目指して、会場さがしがはじまりました。

会場さがし?図書館は?
という声が聞こえてきそうですが、草津市立図書館は、2つほど懸案事項がありました。
1つは、会場が公共の交通機関から遠いということです。最寄りの草津駅から歩いて20分ほどかかるというのは、けっこうな距離です。
それから、もう1つは、会場の広さです。草津市立図書館は、「会議室」と「視聴覚室」の2つの部屋を貸し出しています。
「会議室」は、定員24名ほどの小さな部屋です。こちらの部屋では、人がたくさん来てもらえたときに、かなりしんどい広さです。
「視聴覚室」は、定員50名ほどの充分の広さを持った部屋です。ただし、「視聴覚室」には、イス、テーブルがありません。こちらを借りると、下履きのフロアーにじかに座ってゲームをすることになります。晴れた日ならまだなんとかなるでしょうが、雨なんかふった日には……。想像するのもこわいです。

なんとか、ベストなの場所でゲーム会を開催したいということで、週末、仕事が休みの時間には、わたし、森田さん、奥山さんで、滋賀県のいろいろな施設を調べ上げて、訪問しました。

しかし、どこも、いい会場というのは、やっぱり値段が高いのです。
公民館あたりが、まあ、ギリギリの値段なのですが、こちらは、もう地域の活動がギュウギュウに入ってしまっていて、定期的に入れていくのが難しい。

12月に開催するのですから、まあ10月末ぐらいには会場を決めたいということで、みんなには走りまわっていただいたのですが、どうしても決まりません。

ということで、11月になってしまいました。

「もう、決めちゃいましょう。とりあえずは、12月に開催するかしないか」

滋賀の「ゆうもあゲーム会」を担ってくれることになるはずの「ゆうもあ」の仲間の森田さん、奥山さんにメールを出しました。
「ゆうもあゲーム会・京都」が、奇数月に開催されていますので、それを避ける形で偶数月に滋賀の「ゆうもあゲーム会」を開催していこうということは決まっていました。
今回、12月に開催するという機会を逃せば、次の機会は2004年の2月ということになります。

「やりましょう」
「やるなら、力になります」

ということで、まずは、小さくてもいい、経験を積んで成長していこうということで、結局、会場は最初に目星をつけていた草津市立図書館の会議室ということになりました。
会場を予約しに行った日は11月5日。開催まで、ちょうど1カ月。充分な告知も出来ないだろから、お客さんもそれほど多くはないだろう。だから、会場が小さくても、大丈夫だろう。最寄りの駅から遠いけど、駐車場はけっこう広いです。家族対象のゲーム会なので、自動車での移動が大半だろう。そう、自分に言いきかせます。
森田さん、奥山さんのようにベテランではないので、まずは、小規模な会で、そのあたりの自分の経験値をあげたいという思いがありました。

さて、会場が決まれば一段落。

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にわとりのしっぽ+にわとりのしっぽ 追加セット うんちふんじゃダメ!

次は、「ミットナイトパーティ」を遊ぼうと用意をしていたのですが、そこに2歳の子が乱入(笑)
サイコロをふりたかったみたいです。

ただ、サイコロをふるだけならよかったのですが、どうやら、サイコロをふってボード上のコマにあてて遊ぶというのがやりたかったらしいです。
ちょっと、「ミッドナイトパーティ」を続けるのは、無理。
うーむ。この子のママは、どこに行ったかな?

しかたがないので、ちょっと休憩のティ・タイム。

しばらくして、2歳の子がサイコロにあきたので、ゲーム再開。
ありゃ。幼稚園の子2人しか、いません。まあ、いいか。

「オバケする?」

と聞くと、2人とも、

「さっきのニワトリをもう1回やりたい」

ということなので、「にわとりのしっぽ」をすることに。
今度は、「にわとりのしっぽ 拡張セット うんちふんじゃダメ!」もいれて遊んでみます。
「にわとりのしっぽ 追加セット うんちふんじゃダメ!」は、「にわとりのしっぽ」を6人までで遊べるようにするための追加セットです。
「にわとりのしっぽ」に加えて遊びます。

普通、こういうゲームの追加セットとして考えられるのは、まあ、5人目、6人目用のコマと追加のタイルだと思います。タイルが追加されて、コースが広くなって、より難易度が上がる感じです。
でも、このセットでは、タイルの追加はありません。

箱の中に入っているもの。
まずは、追加のコマ2つ。普通、色を変えたニワトリのコマが入っているものだと思うのですが、なんと入っているコマは、なぜか色を変えたアヒル!!が2ひきです。
それから、追加のタイルの変わりに、コマ6色と同じ色をしたウンチ!!

お食事中の人はおられないと思いますが、失礼いたしました。
以前、「あ・そ・ぼ」で「スゴイ」と書いていたのは、こういうことなんですよ。
えーと、なんといっていいか……ストレートにいこう……「マキババ」って、世界共通だったんですねぇ。日本の伝統的な表現かと思っていました。

だから、追加の5人目、6人目の人は、ニワトリではなくって、アヒルになります。
だから、わたしが見た訳では、この追加セットの題名が「あひるも羽根取り競争」となっているものもありました。

「にわとりのしっぽ」に「ウンチ」のルールがプラスされます。

「にわとりのしっぽ」では、追い抜かれるとシッポをとられてしまうだけだったのですが、この「ウンチ」ルールは、シッポをとられた方にもチャンスを与えてくれるルールです。
抜かされてしまったニワトリやアヒルは、そのショックでコース上の好きなところに「ウンチ」をしちゃいます。「ウンチ」をする場所は、抜かされてしまったコマのプレーヤーがきめることができます。
そうすると、コースの上にウンチが落ちるわけです。

他のプレーヤーは、ウンチののっているタイルは、他のコマがのっているタイルと同じように抜かして進んでいかなければなりません。
もし自分の目の前のマスにウンチがあって、飛び越せなければ、なんとウンチを踏んづけてしまうことになります。
ウンチを踏んづけてしまったプレーヤーは、ウンチの持ち主にシッポをとられてしまいます。

ウンチは、各プレーヤー1つずつ持っています。1回ふまれたウンチは回収できます。回収できたら、何回でも、ウンチを設置することができます。

3人でプレーです。
なぜか、幼稚園児2人は、アヒルのコマを選んでいます。そして、ウンチをしっかり握り締めて(笑)

きのう書いたように2人は、性格がけっこう違います。1人は、人のめくるタイルをよく見るタイプ。1人は、自分のめくったタイルをよく覚えているタイプです。

まずは、リードしたのは、人のタイルをよく見ている子の方でした。前の子のすぐ後ろまで追いつきます。
わたしは、なぜか、2人から遠く離れた場所を1人で走っているという……。

タイルをよく見ている子は、前の子を追い抜きました。すかさず、追い抜かれた子はウンチです(笑)
どこにおいたかというと、なんと、追い抜いた子のすぐ目の前。
よく見る子は、よく見ていて1つか2つぐらいは連続で進めるのですが、それ以上は覚えられません。ということで、すぐにウンチを踏んでシッポを取られてしまいました。

ん??

これって、よく見る子がこのまま逆転して勝とうと思ったら、コースを1周まわって、今抜かした子をもう1回抜かさないといけないのでは??

まあ、ゲームを続けよう。

小5の子が帰ってきて、

「あー、ぼくも一緒にしたかったのに!!」

「おっちゃん、全然、みんなとちがうところにいるやん」

などの感想を述べてくれます。どうやら、この子は、しばらく外から眺めているうちに、ほとんど裏向けタイルの場所を覚えてしまったようです。

まぜなくてよかった(冗談な)

次に勝負を仕掛けてきたのは、自分のめくったタイルを覚えている子の方でした。
ジワジワと前の子と差をあけられていたのですが、この子、進みだすと一気に5、6マス進むことができるんですね。
そして、一気に前を抜かします。

こんどは抜かされたよく見る子の方がウンチを落とします。落とした場所は、やっぱり抜かした子のすぐ目の前(笑)
でも、ウンチの次のタイルは、なんと今進んできたタイルのなかに含まれているタイルです。
まだまだ、そこまでは考えられないのね。

当然、ウンチをなんなく飛び越えてみてました。

後は、半周むこうを走るおっちゃんを追い抜けば、勝利。
おっちゃんの進みは、常に一定ですので、調子に乗って5、6マスずつ進めば、簡単に(いや、けっこう時間はかかりましたが)追いつきます。

やっぱり、たくさん覚えられる子が強いです。人のプレーを見ていなくても。
その両方がかねそろったら、最強ではありますが。

「追加セット」も、それなりに楽しめました。これは、やっぱり4人以上のたくさんの人数でやった方が、コースがウンチだらけになって楽しめるかなと思いました。

新年そうそう、失礼しました。

にわとりのしっぽ追加セット うんちふんじゃダメ

/ Zoch


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京都のお楽しみは、終わった後にもあります。
これが、京都の他の会場にはない最大の素晴らしい点ですな。

それは、「ゲーム会が終わった後も、スタッフは残ってその部屋を使うことができる」というものです。

「うつぼゲーム会」のときは、そんな感じもあって、うつぼ会館で続いてミーティングしたりしていたのですが、「大阪」、「草津」ともに、会場の使用時間が決まっていて、ミーティングには、場所をかえなければなりません。
でも、「京都」は、場所をかえずにそのままそこで遊べちゃうわけですね。

そして、今回は、エッセン後ということで、エッセンに取材旅行に行っていたゆうもあスタッフが、エッセンでの最新ゲームを持ってきてくれました。

ということで、「あ・そ・ぼ」ではめずらしい、最新ゲームの最速レポートです。
と思いましたが、レポートを書いているうちに、全部国内でも発売されてしまいました。アララ……

インガ

エッセン新作といいながら、いきなり「インガ」がくるあたりからして、大嘘つきです。ごめんなさい。

「インガ」は、今日本で、一番元気にボードゲームを作っているグランバックジャパンのゲーム、エアロノートシリーズです。

今までは、けっこうスポーツ系のゲームが多いエアロノートなのですが、このゲームのテーマは、ヴァンパイア。
うーむ。ダークな雰囲気です。ちょっと、子どもとは遊べなさそうですが、大人と遊ぶのにはいい感じです。

ルールを読んでいる感じでは、ちょっと、TRPGっぽいゲームのようで、どんな感じなのか期待がふくらんでいました。

購入してから、まだ遊べていないゲームがありまして、「インガ」と「ドラゴン島」は、そのなかでも、やってみたい候補として上位に位置しています。

ということで、今回は、その思いがかなっての初プレーです。

このゲーム自分は、実体のない精神寄生生物みたいな感じです。
で、自分ら実体がないから、3人のキャラクターを操って、「ライフ」を集めています。
「ライフ」を10個集めれば、ゲームに勝利できるわけですが、最初に各自がもってい「ライフ」の数は5個ずつです。よって、お互いを攻撃しあう熾烈な争いが起こるわけです。

自分が操ることができるキャラクターは、総計50名。すべてカードになっていて、それぞれのキャラクターによって特殊能力を持っています。
種族は、人間とヴァンパイアにわけられます。人間はひ弱だけど活動時間が長く、ヴァンパイアは強力だけど夜の時間帯しか活動できないという感じです。
もちろん、カードそれぞれに「白魔術師」なんて感じで名前がついていて、「白魔術師」は、人間には無力だけどヴァンパイアには強い。そして、特殊能力として「蘇生」の力をもっているなんてもっともらしい能力がかいてあります。
なかには、「疾風の忍者」とか、「合気道師範」なんていうオリエンタルな方々もおられます。
カード見ているだけでも、けっこうドキドキします。

さて、各プレーヤーは、山札から2枚ずつキャラクターカードをとって、ゲームスタートです。

ゲームボードは、スゴロクというより将棋みたいな感じで、ボード上のどこにどこへでも移動できるタイプです。ただし、それぞれのプレーヤーのコマは1つだけで、スタート地点は、みんな離れた場所からになります。
移動にはサイコロを使いません。1マス(特殊能力を持っていれば2マス)となりのマスに移動することができます。
マスには、キャラクターカードを引けるマスや、気絶しているキャラクターを復活させることができるマスなど、色々特殊なマスがあります。

移動して、マスの指示に従って、近くに敵がいれば攻撃してという感じで、ゲームは進んでいきます。
全員の手番が終わって1周すると、時間が少しずつ動いていきます。

まずは、やることもないので、キャラクターカードを引ける街に移動しよう……。

「じゃあ、ぼく、攻撃します」

いきなり、攻撃的なプレーヤーが(笑)
その人の持っているキャラクターは、「狂気の独裁者」。ヴァンパイアに対しては攻撃力がないのですが、人間に対しては射程4しかも全体攻撃、攻撃力5という絶大な影響力をもったキャラクターです。

射程4ってあんた、ボード上のほぼ半分以上を覆ってしまいます。つまり、他のプレーヤーが3人とも攻撃されます。

攻撃側は、「攻撃力」にサイコロを振って出た目を足します。
防御側には、「防御力」という力があって、この数が「攻撃力」を下まわるとダメージを受けてしまいます。
攻撃が成功すると、キャラクターによる「攻撃効果」を喰らうことになります。

さて、この防御なのですが、ゲームが始まった時点では、時間は朝です。ということで、ヴァンパイアは行動できませんので、人間が防御することになります。

人間の防御力ですが、「命知らずの傭兵」で防御力7です。

つまり、「狂気の独裁者」は、サイコロで3以上の数字を出せば、つまり2/3の確率で攻撃が成功してしまうわけです。

そして、攻撃効果は「徴税」。「防御者から生命力1個を奪う」です。

コロコロ。

「足して攻撃力9」

そんな攻撃に耐えられる人間はいません。

「では、みんなから生命力を1個ずつもらいます」

この人、一気にライフが8つになっています。

「これって……」

さて、1周りして「昼」になりました。

「これって、もう……」

またまた、「狂気の独裁者」がみんなを攻撃する時間がやってきました(笑)

「これって、もう、ぼくの番で終わってしまわへん?」

攻撃力5に耐えきれる人間はいません。そして、射程4から逃れられるプレーヤーコマもありません。

「では、3人に攻撃」

終わりました。2周目で。

「……」

「……」

「……」

「……」

「いやぁ、終わった終わった」

周りの人から、

「すわったと思ったら、すぐに立ったし、どうしたんかと思った」

と言われてしまいました。

許すまじ独裁者。

インガ

/ グラパックジャパン(2003/09/26)


  

イヌイット

原題が「Iglu Pop」というゲームです。
どうやら、「イヌイット」という日本語名がついたようです。

これは、なかなか、盛りあがるゲームでした。そして、子どもでも簡単にできるゲームです。

イヌイットの小屋の中には、2個から13個のビーズが入っています。何個はいっているかの答えは、小屋の裏にシールではってあります。
そして、これを振って、なかに何個のビーズが入っているのかを当てます。

あっと思った方おられませんか。
そう、「ザップゼラップ」ととってもよく似ています。
それもそのはず、このゲームは、「ザップゼラップ」を作ったツォッホのゲームなのですから。

「ザップゼラップ」は、けっこうシビアなスゴロクゲームでしたが、こっちはもっとお手軽なチップの奪い合いのゲームです。ボードゲームというよりも、カードゲームかな。

カードを9枚めくります。カードには、数字がかいてあります。この数字と同じ数のビーズの入っている小屋を見つけるわけです。

プレーヤーは、一斉に小屋を振って、これだと思う小屋を見つければ、チップを小屋にはさんでカードの上に載せていきます。
早いもん順です。このあたりは、「ゼップゼラップ」と同じ様な楽しさがあります。

プレーヤーはチップのある限りいくつでも小屋を選んでかまいませんし、また、1枚のカードの上に複数の小屋がのってもかまいません。

全員が小屋をのせ終わると、小屋を裏返して正解しているかどうか調べます。正解していれば、そのカードがもらえます。また、正解していて、そのカードの上に他のプレーヤーののせた小屋があった場合は、その間違ったプレーヤーのチップももらうことができます。

でも、カードには、3つ数字がかいてあるカードもあれば、1つしか数字のかいていないカードもあります。
3つのカードは、当てるのが簡単そうです。1つのカードは、ピンポイントで当てなければいけないので難しそうです。
カードには、イヌイットの子どもたちの絵がかかれています。難しいカードにはたくさんの子どもたちの絵が、簡単なカードには少しの子どもの絵がかいてあります。
ゲーム終了時に、チップの数だけでなく、この子どもたちの絵の数も点数になりますので、簡単なカードばっかり選んでいるわけにもいきません。

カチャカチャと振って、中を想像するのは、やっぱり盛りあがるし楽しいです。
また、「ザップゼラップ」と比べるとスピーディにゲームが進んで、1回終わっても、

「もう1回!!」

と言いたくなる気楽さがあります。
まさに、「ザップゼラップ」のいいとこ取りのようなゲームです。

「ザップゼラップ」が、「ツァップ・ツェラップ」という題名で、子どものおもちゃ屋さんで流通していますので、こっちのゲームも、子どものおもちゃ屋で扱ってくれるとうれしいですねぇ。

イヌイット

/ Zoch


王位継承

「王位継承」は、「Viva il Re!」という原題のゲームです。

これも、スゴイ簡単でおもしろいゲームでした。
わたしは、自分の正体を隠してコマを動かしていくところなんか、ちょっと「アンダーカバー」を思い出しました。
でも、これも「アンダーカバー」のようなスゴロクゲームではないんですよ。

まず、プレーヤーは、内緒の「目的カード」というのを他のプレーヤーにわからないようにもらいます。
「目的カード」は、今回のラウンドでプレーヤーが点数を得ることができる王位継承者がかいてあります。プレーヤーの目的は、このキャラクターを出来るだけ上の地位につかせて、点数を得ることです。
でも、自分のキャラクターを悟られてしまうと妨害にあってしまいますので、上手に動かしていかなければなりません。

地位は、「国王」を頂点に、「僧侶」、「兵士」、「商人」、「職人」そして、「奴隷」となります。

まずは、13人の王位継承者のうちから1人を選んで、「僧侶」、「兵士」、「商人」、「職人」のどこかにおいていきます。これが、その王位継承者のスタート位置になります。

自分の秘密カードにかかれている王位継承者を上の地位につけておくか、それとも、関係ない者を下の地位からスタートさせるか、それとも、そんな素直にいかずにフェイクをかけるか。
ここからもう、騙し合いがスタートしています。

全ての王位継承者のスタート位置がきまったら、手番のプレーヤーは、王位継承者のうち1人を選んで、1つだけ地位を上げることができます。
ただし、1つの地位には4人の王位継承者しか着くことができません。だから、上の地位が4人いるとあげることが出来ません。
また、「国王」になる場合は、プレーヤー全員の投票で、全会一致で賛成されなければなりません。
「国王」に信任されなかった王位継承者は、そのラウンドは、ゲームから除外されます。だから、自分にとって邪魔なキャラクターを「国王」に推薦して、ゲームから除外するということもできるわけです。

ただし、このとき、「賛成カード」は何回でも使い回しが出来るのですが、「反対カード」は使い切りで使うとなくなってしまいます。
これが、けっこう微妙で、

「誰かが『反対カード』を出すだろう」

と思っていると、みんなそう考えて、「賛成カード」を出しているなんてことも起こり得ます。

誰かが、「国王」の座についたら、そのラウンドは終了です。
「目的カード」を明らかにして、そこに書かれた王位継承者の地位に応じて、点数を得ることが出来ます。

やってみると、けっこう難しいです。
特に、「国王」。
今回は、けっこうあっさりと信任されていました。

と思って、自分の王位継承者を推薦すると、不思議に邪魔されてしまいます。

うーむ。
もしかして、表情よまれているかな?

そういえば、「ババンク」にも、ちょっと似ているような気がします。
わたしは、弱いです。

でも、これも、簡単に終わって、

「もう1回!」

と言いたくなるような、よいゲームです。

ということで、いつものように京都の夜はふけていきました。