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大草原の小さな四畳半

こんなんしらんかった。トチローさんです。
「ガンフロンティア」と、どっちが先にかかれたのかな。感じとしては、こっちが原型という感じがします。

ストーリー的には、どんどんトチローのワイルドさはなくなっていくし、途中で意味ありげに出てくる癖に消えてしまうキャラクターはいるし、まあ、整理されてはいない。
なんか、ハーロックぽい人とエメラルダスぽい人は、いったいどうなった?話作ってみたら、このキャラはこのお話にはあわないとけされたみたいな感じです。
でも、この時代の松本零士の雑さは、ものすごく好きです。メチャクチャだけれども、若さを感じる。

それでも、おもしろい。

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キャプテンハーロック5 電子版

「キャプテンハーロック」って、「銀河鉄道999」よりも前の作品だという認識をしていたのですが、ヘビーメルダーで、急に、ハーロックがメーテルや鉄郎のに話をしていて、ビックリしました。
いや、読んだことあるはずなんだが……、全然忘れていたというか、ひっかかっていなかった。

「999」に、ハーロックやエメラルダスが出てきたり、匂わされたりしているのはしっていたけれど、それは、「999」が完全に「ハーロック」の後にかかれた話だからだと思っていました。
調べてみると、スタートはちょっとハーロックが早いけれど、「999」と同時期に連載されていた時期もあったみたいですねぇ。

でも、この宇宙が繋がっている感じは、矛盾はいっぱいあっても、松本零士の世界の魅力です。

今回のヤッタラン副長のお話は、好きです。そして、しっかりけじめをつける副長、男です。

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キャプテンハーロック2 電子版

守るべき地球の人間よりも、実は、敵であるマゾーンの方が共感できたりする。そして、だからこそ強敵である。

アニメ版の方は、まゆという存在を出して、ハーロックが地球を守る理由がわかりやすくなっていますが、マンガ版の方は、あくまで親友の遺志をついでということで、実はそっちの方が好きですね。

まあ、エメラルダスが子どもを産んでいるのはちょっといやという感じがあるのかも。育てんのかいとか思ってしまうところもあるし。

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キャプテンハーロック1 電子版

何度目かのハーロック。でも、ハーロックはエメラルダスほどには思い入れがないので、これで充分かという気がしています。たしか、エメラルダスと同じ様な豪華本が出ていたようなきもします。

このハーロックをかいていた時から、松本 零士のなかでは、敵って「悪」ではなくて、立場考え方の違いで対立する人間だったんだなぁと。
だから、人間のなかにもどうしようもないものもいて、敵の中にも尊敬できる者がいる。
そして、そうした心を信念を持っている敵こそ、本当におそろしいのだと。
そして、共存のみちを絶たれたとき、どんな選択ができるのかを問うている。

だから、お話が終わらなくなってしまうんだろうなぁと。

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1000年女王5 新竹取物語

この時代の松本作品は、原作あり、メディアミックスあり、そして、松本 零士自身の思いつきの発言あり(弥生さんは、メーテルの母とか。以前は先祖とか言ってたはず)、なにが公式なストーリーなのかが、グチャグチャです。
そして、まあ、子どもの記憶の中でも、全部ごっちゃになっているという。

その中でも、「1000年女王」というのは、特に、ゴチャコチャしている感じはしますねぇ。原作自体も、1000年女王がいて、1000年盗賊がいて、ラーメタルにはラーメタルで指導者がいて、ハンニバルがいてと、たった5巻でなんでこんなにと思うほど勢力多いです。
でも、刈り込んで作ったアニメ版がおもしろいかというと……。多分、このごっちゃ煮の世界が、すごい魅力なのだと思います。それは、他の「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「クイーンエメラルダス」でもいえることだと思います。

しかも、この時代の代表作でちゃんと完結しているのって、もしかして「1000年女王」だけではないかな。「999」は完結したけど、後にまたはじまって、そっちは完結していないし。「ハーロック」、「エメラルダス」も。
そういう意味でも、貴重な物語です。

あぁ、「ニーンベルグの指輪」の続きが読みたい。