西暦2001年春

松本零士,読書

1000年女王5 新竹取物語

この時代の松本作品は、原作あり、メディアミックスあり、そして、松本 零士自身の思いつきの発言あり(弥生さんは、メーテルの母とか。以前は先祖とか言ってたはず)、なにが公式なストーリーなのかが、グチャグチャです。
そして、まあ、子どもの記憶の中でも、全部ごっちゃになっているという。

その中でも、「1000年女王」というのは、特に、ゴチャコチャしている感じはしますねぇ。原作自体も、1000年女王がいて、1000年盗賊がいて、ラーメタルにはラーメタルで指導者がいて、ハンニバルがいてと、たった5巻でなんでこんなにと思うほど勢力多いです。
でも、刈り込んで作ったアニメ版がおもしろいかというと……。多分、このごっちゃ煮の世界が、すごい魅力なのだと思います。それは、他の「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「クイーンエメラルダス」でもいえることだと思います。

しかも、この時代の代表作でちゃんと完結しているのって、もしかして「1000年女王」だけではないかな。「999」は完結したけど、後にまたはじまって、そっちは完結していないし。「ハーロック」、「エメラルダス」も。
そういう意味でも、貴重な物語です。

あぁ、「ニーンベルグの指輪」の続きが読みたい。