諦観

梅田阿比,読書

クジラの子らは砂上に歌う21

「キミがそう望むならば」

そんな簡単なものではない。なんどもなんども、そう願っては裏切られたキミの姿を見てきたからこそのあきらめ。
人間じゃないといいながら、その諦観も、人間らしい感情のような気もします。

何度でもやりなおしが効くのならば、なんどひどい目にあっても、やりなおし続ければいいのか。
それとも、1度壊してもう1度作り直せばいいのか。
その差はどこにあるのか。
それすら、もうわからなくなってきた。

見える事は、「今」と「ここ」だけ。