板垣巴留,読書少年チャンピオン・コミックス,板垣 巴留,秋田書店,BEASTARS

BEASTARS15

混血の問題を掘り下げていきます。
もちろん、幸福な混血もいれば、不幸な混血もいる。存在自体がマイノリティで、不幸であることの方が多い。
レゴシのお母さんの自殺の原因もちょっと見えてきた。

不幸な生い立ちだから、人を傷つけていいのかというのは、正しい言葉ではあるのだが、それで救われる者は少ない。

あぁそうか、レゴシならそこで逃がしちゃうか。甘すぎるとは思うけれども、キャラクターたちがそれぞれ、納得する動きをするなぁと。

田素弘,読書モーニングコミックス,田 素弘,紛争でしたら八田まで,講談社

紛争でしたら八田まで4

インド編が終了。カースト制度のすさまじさを見せられた気がします。
そして、アイスランド編。

前巻で、決して単純な暴力否定をしているわけではないというのに気づいて、ちょっと見え方が変わっておもしろくなってきました。

ただ、当事者ではない他人が、しゃしゃり出て引っ掻き回すことにもなりかねない危うさは感じます。そこに、いろんな人の利害もかかわってくると特に。
まあ、俯瞰しているからこそ見えてくるものもあるのはわかるのですが。なにか治めようとして、より悲惨なことになってしまうこともある気がします。

知を持つものは、そこまで考えて動かなければと思うのですが、人間ってそんなに賢くなれるねものかというと、あんまり信用していないかも。