まじかる☆タルるートくん5
きしめんたろう、あんまりおもしろくないんですよねぇ。
ただ、読んでいた当時は、「BE FREE!」から、「タルるートくん」って、ものすごく江川 達也が輝いていていたんですけどねぇ。
今読むと、ときどき、おもしろいんだけれど、当時なんであんなに好きだったのかがわからなくなります。
そんなに、流行にたよったネタを使っているわけでもないのだが、テンポはあの時代のノリみたいなものがあるのかなぁ。
あの頃は、若かった。
今はもう、「狼のレクイエム 第三部」では、ないのね。
まあ、「狼のレクイエム」は、あれで、メチャクチャまとまっていた1し、時間もあって、お話的にもかなり無理がある。
そして、平井 和正自体、そんなにタイトルにこだわりがあるわけでもなさそうです。昔は、「狼の怨歌」で、「おおかみのレクイエム」と読まそうとしていたみたいだし、そうすると、「狼の怨歌(レクイエム)」つぎが、「狼のレクイエム 第一部」になるしねぇ(笑)
さらにいえば、「狼のレクイエム 第三部」時代は、1巻目だけ「黄金の少女」で、2巻目「キンケイド署長」とか、1巻ごとに題名が違っていたはず。
それが、統一されて、「黄金の少女」になりました。
しかし、わたしの記憶が確かなら、黄金の少女キムは、この巻の前半の後、5巻目終了まで、まったく出てこなかったのではなかっただろうか。思っていた(記憶より)も、けっこうキムが出てくる前半が長かったので、記憶違いでちょっとは出てきたのかもしれないが……。
いや、読み始めるとおもしろいんですけどね。
三人称視点のアダルト・ウルフガイが楽しめる感じです。
ただ、当時は直接の続きが読みたいと思っていたので、だいぶ、モヤッとしたのは確か。
まあ、元々、犬神 明って、「狼の怨歌」では半分死んでたりで、あんまり出しゃばらない主人公ではあります。「黄金の少女」の次は、ずばり、「犬神明」ですけどねぇ。