チリンのすず
これ、じつは、やなせ たかしのなかで1番好きです。
はじめて読んだときは、衝撃的でした。
ウエスタンって、いわれているらしい。確かに。
このラスト・シーンって、心に残ります。
やなせ たかしのやそしさと厳しさの両方がはいったお話です。
2つ目のゲームは、「王宮のささやき」です。
これも、気になってはいたゲームです。
6枚キャラクターの描かれたカードを持って、スタートします。
自分の手番がきたら、自分の手札のカードをプレイして、カードの効果を発揮する。これだけ。これも、ルールとしては、シンプルです。
プレイされたカードは、自分の前にどんどん並べられていきます。ただし、すでに自分の前に置かれているのと同じキャラクターのカードはプレイすることはできません。
そして、自分の前に6種類のカードが並べば、勝利。でも、、自分の手番がきたのに、カードをプレイできなければ、ドボンになります。
勝利すれば、勝利者は1点。だれかがドボンになれば、生き残った人はそれぞれ1点。早く6点集められた人が勝ち。
手番は、順番にくるわけではなくて、前のプレーヤーがプレイしたカードによって決まります。キャラクターカードに色がついていて、プレイヤーカラーのカードがプレイされた人が次の手番になります。
自分のプレーヤーカラーのカードをプレイすれば、連続で自分の番にできたり、せざる得なかったりします。
色のない灰色のカードというのもあって、これが出されたら、自分の前にオープンにしているカードがが1番少ない人の手番になります。
「まずは、『道化師』からかなぁ」
最初のうちは、あまり考えずに置いていきます。
まぁ、最初が「道化師」なのは、プレーヤーに配られるカードとは別に、「王様」というイベントカードの効果を考えてです。
この王様カードは、「将軍」がプレイされるたびにめくられていきます。基本的には、どれか1種類のカードの効果を無効にする(でもプレイはできる)というものなのですが、「道化師」のカードだけは、プレイできないという効果になるのです。
「道化師」が出せなくなってしまう前に、最初に出しとけという感じです。
「よし、『魔法使い』をプレイしてみよう」
「魔法使い」というカードは、自分の手札から好きな枚数だけ指定して指名した人とカード交換をするという効果があります。
「うーん、かぶっているカードは、要らないよなぁ。あと、せっかく自分の前に2枚カードがオーブになっているだから、わざわざ場から手札にカードを戻してしまうような『衛兵』はいらないよなぁ」
「衛兵」をプレイすると、オープンにしたカードを1枚手札に戻さなければなりません。そしたら、今、2枚オープンで並んでいるカードが増えません。「衛兵」、意味わからん。
ということで、「衛兵」を含めて3枚を和邇乃児さんとチェンジ!!
「はい」
爽やかに渡されたカード3枚は、わたしがオープンにしているカードでした。あれ?手札には、「道化師」とあとはプレイできない和邇乃児さんから渡されたカードだけ!!
「そういうゲームか(撃)!!」
いやぁ、衝撃が走りました。
順番が、まわってきて欲しくない(笑)基本、がまん比べの洗面器ゲーム。
和邇乃児さんは、こっちのカードが、あと最高でも1枚しか出せないことを知っているわけです。こっちの手番にできるカードがプレイできるならば、こっちを攻撃してきます。
わたしが和邇乃児さんに渡したカードって、相手を封じ込めるカードではなくて、基本、自分のいらないカードをわたしています。
「じゃあ、『衛兵』でこのカードを手札にもどします」
あぁ、「衛兵」大事だわ。「衛兵」がプレイできるということは、「衛兵」と「衛兵」で引きあげたカードの2手番分、余裕もてるということです。
ダメだこりゃ。
ということで、初回、ドボン。
で、2回目。
「『衛兵』って、自分の前のカードを手札にもどすって、意味わからへんなぁ」
と、でこねぇさん。
「いや、『衛兵』大事やで」
さっき、気がついたけど。
でも、あれよあれよといういちに、もぇさんの前に、6種類カードが並びました。たしかに、そんなときは、「衛兵」、意味ないです。
ということで、でこねぇさん2点、和邇乃児さん1点、りん0点。
たたくべきトップは、でこねぇさんの3回目。
配られた手札は、3枚「会計士」。「会計士」の効果は、プレイすると自分の手札を全部、全員にさらさなければならないというものです。このゲームで、手札をみんなにさらすのは、攻撃してくれといっているようなものです。最悪。
ということで、わたしの手番。
「『魔術師』をプレイします。でこねぇさん、3枚カードをかえっこしましょう」
「うん」
チェンジ。
「ギャー」
3枚、「会計士」送ったったー。
てな感じで、でこねぇさん、ドボン。
4回目、
「同じ種類のカードが2枚ずつ配られたーー」
と和邇乃児さん、ドボン。
てな感じで、大変、意地悪な感じで、ゲームは進んでいきます。
「これ、こんな絵1カシュガルより重いんとちゃうかー」
「子どもがやったら、泣きそうやなぁ」
「基本、ものすごいトップたたきの個人攻撃やもんねぇ」
てなことをいいながらも、ゲームは進む。
最初に配られた手札がどうしようもないときは、どうしようもないのだけれども、それでも、ほとんど手番がまわってこなくて生き残ったり、なかなかに楽しいです。
最後は、全員、5点でならんで、ラストラウンドに。
「最後、複数人が6点に達した場合は、そのとき1番自分の前にカードをオープンにしている人が勝ちです」
基本、手番が回って欲しくないゲームで、タイブレイクは、手番の多い人が勝ち。これは、よくできている。
ドボン。
負けました。
たいへんおもしろくて、これは何度でも遊ぶだろうということで、和邇乃児さんが帰った後、「すごろくや」さんで購入。けっこう、即購入。
和訳シールをもうちょっと遊びやすいものにつくり直そうと思って、ルールの確認をしておりました。
まずは、ラマ。
カードのイラストは、どうみてもロバ。
わたしのイメージでは、ラマって、牛とラクダがあわさったみたいなやつ?
グーグル様で、画像検索。
ラマ、こんなんかーー。ちょっと思っていたのとは違うけど、白いな。羊っぽい。羊駝と書く。
ウマっぽくはない。
「ラマ売り」のドイツ語。なんとなくだが、ミュールと書いてあるような気がする……。
ミュールといったらあれですよ。ファウンデーション(by アイザック・アシモフ)をぶっ潰したミュータント。
あの人、一代限りだから、ミュールって名乗ったのですよ。
ラバ。
ウマとロバのあいのこ。
うーん、でも、このカシュガルのあたりでは、ラバがキャラバンに使われていて、正しくはラバなんだけど、西洋人にとっては、ラバとラマが同じだとか?
ドイツの人って、チョウとガって、たしか同じカテゴリーにはいってるんだよなぁ。(参照・「少年の日の思い出」ヘルマン・ヘッセ作)
ラマでも、ラバでも、全部、ミュールっていうのかも。
シルクロードで、ラマのキャラバンっていうのは、ありうるのか?
グーグルで、検索。
「シルクロード」、「ラマ」で検索。
ラマ僧。動物のラマは、なさそうです。
だいたい、ラマって、どんな動物だ?
ウィキペディアによると、南米アンデスに住む……。
アウト。ラマ、アウト。
ラマではなくて、ラバです。
うーん、そうすると、訳の他の部分もあやしい??
ギーグを見ていると、和訳がおちていて、たしかめるために読んでいると、けっこう、メビウス訳と違うことが書いてあります。
でも、ギーグ訳も、けっこうコピペミスみたいなところもあって、怪しい感じ。
特に違うところは、
ギーグ訳によると、
・「女族長」は、キャラバンの先頭に来た瞬間に、連続手番になる。
・「情婦」。
なんかが違う。
えーと、どっちがあっているかわからーーん。
ネットに情報はないのか??
うーんと、いろいろさがしていると、英訳ルールと英訳カードのページがありました。
うーん、「情婦」に関しては、好きなキャラバンからピックアップして、この(情婦を使った)キャラバンに移動するので良いみたいです。
「情婦のうしろを追っかけてくる感じですかねぇ」
これは、ギーグ訳が正解かな。
「女族長」は、英訳のルールだと「As soon as」って書いてあるなぁ。
ということは、すぐ??
でも、ギーグ訳に書いてあった連続手番という言葉はないです。
わかりやすいように、訳した方が付け足した感じです。
これ、「すぐ」だとしても、今すぐなのか、次のターンにすぐなのかわからない感じです。
もやもや。
こまった時は、ギーグのフォーラム。
英語はさっぱりわからないのですが、グーグルさまの助けを借りて、それらしいものはないかどうか?
あった。
この人はどうやら、次のターンにすぐに使わないといけないのか、それとも、別のキャラバンのカードを使っていいのかが疑問みたいです。
連続手番というのはなさそう。
これに、回答しているのは、コスモス社の人かな。
「強制力はありません。『女族長』を選んでもいいし、選ばなくてもいい。効果がなくても『女族長』を選んでもいい」
と書いてあるみたいに思える。
うーん、ではあの1文はどういう意味だろう。
族長の2つ目のアクションが、「パス」みたいになっちゃうため、裏向けてすぐに使うんじゃなくて、キャラバンの先頭にきたときにこの「女族長」の効果は使えるんだよということみたいです。
「情婦」解決。
「女族長」解決。
でも、この英語訳カードを見ていると、「村の美女」のカード「All player」になっていて、自分も入るのか??
これは、ギーグでも情報はでてないなぁ。
ドイツ語のカードテキストをグーグル翻訳に掘り込んでみる。
「あなたの友だち……」
「あなたの友だち」は、あなたじゃないので、多分、対戦相手ってことなんだろうなぁ。
「All other player」の「otshe」が抜けたのかな。
ということで、この1週間がかりで、なんとかシール作りが終わりました。
まえ、2回遊んだだけだと、見てなかったり、気づいていなかったりするカードがいっぱいです。
特に、特殊カードの方は、1枚ぐらいしか使ったことがないので。
強烈に、通常カードの山札から引いてくるカードは強そうですが、たくさん捨て札にカードが落ちるので、相手のデッキを整えるのに使えそうだとか。
ねぇさんのやった作戦も、それほど悪くなさそうだとか。
「門番」って、いつゲットするだろう……とか。
遊ぶのが楽しみです。
うーん、でも、ルールは怪しい。
正しい情報が欲しいですね。
割と遊ばれているゲームなのに、あんまりこういう話題が出てないですねぇ。