幻魔大戦 Rebirth 9
おぉ。ここで、マンガ版の「幻魔大戦」のラストにつなげていくのか。
そして、それをえがくのは、ジュン。
これはなかなかの展開ですねぇ。
さて、そろそろお話は風呂敷を畳む段階に入ってきたのかな。
ニューヨークでの戦いを除くと、「幻魔大戦」中最大のサイキックバトルが展開する6巻目。
いや、手、つないでるだけで終わるんですけどね。
でも、これ迫力があるし、かなり平井 和正の実体験だったみたいな話を聞いたことがあります。
「狼のレクイエム 第三部」だった時代には、多分、全4巻で2巻目は「キンケイド署長」だったと思います。
ちなみに、3巻目は「”パットン将軍”」で、4巻目が「タイガーウーマン」。あれ、5巻目は???
今調べたら、どうやらハードカバーの単行本になっていない部分があるらしい。マジか。
わりと題名通り、キンケイド署長ががんばる話です。遠景で、西城 恵とかも動いているという話はでてくるけど、まあ、話にはからまない。
うーん、この「黄金の少女」って、5巻つかって、不死身人間たちが、各地で追われながら大騒動を起こしていますよという一例をいいたいだけの話なのかなとちょっと思ってしまう。
そして、そんな単なる一エピソードが、それなりにおもしろいというのが、凄いところではあるのですが。
今はもう、「狼のレクイエム 第三部」では、ないのね。
まあ、「狼のレクイエム」は、あれで、メチャクチャまとまっていた1し、時間もあって、お話的にもかなり無理がある。
そして、平井 和正自体、そんなにタイトルにこだわりがあるわけでもなさそうです。昔は、「狼の怨歌」で、「おおかみのレクイエム」と読まそうとしていたみたいだし、そうすると、「狼の怨歌(レクイエム)」つぎが、「狼のレクイエム 第一部」になるしねぇ(笑)
さらにいえば、「狼のレクイエム 第三部」時代は、1巻目だけ「黄金の少女」で、2巻目「キンケイド署長」とか、1巻ごとに題名が違っていたはず。
それが、統一されて、「黄金の少女」になりました。
しかし、わたしの記憶が確かなら、黄金の少女キムは、この巻の前半の後、5巻目終了まで、まったく出てこなかったのではなかっただろうか。思っていた(記憶より)も、けっこうキムが出てくる前半が長かったので、記憶違いでちょっとは出てきたのかもしれないが……。
いや、読み始めるとおもしろいんですけどね。
三人称視点のアダルト・ウルフガイが楽しめる感じです。
ただ、当時は直接の続きが読みたいと思っていたので、だいぶ、モヤッとしたのは確か。
まあ、元々、犬神 明って、「狼の怨歌」では半分死んでたりで、あんまり出しゃばらない主人公ではあります。「黄金の少女」の次は、ずばり、「犬神明」ですけどねぇ。