せがわまさき,山田風太郎,読書せがわ まさき,アッパーズKC,バジリスク 甲賀忍法帖,マンガ,山田 風太郎,忍法帖,講談社

バジリスク1 甲賀忍法帖

山田風太郎のかっちょいい「甲賀忍法帖」のマンガ化です。

結構、原作通りなので、ビックリしました。
絵柄からして、もっと大胆にかわっているのだと思っていました。

そして、このマンガを読んだ今、「甲賀忍法帳」のイメージは、すっかり「バジリスク」のイメージになって、以前はどんなイメージを描いていたのかわからなくなってしまいました。
うむ。いい感じです。

この話、京都で呼び出されて(あれ、マンガでは駿府城になってるや。原作もそうだったかな。なんせ、呼び出された場所はどころでもいいや)、伊賀の里と甲賀の里に帰りながら死闘を繰り返していく話なんですが、はじめて読んだとき、すごい思い違いをしてました。
甲賀は滋賀県の甲賀が地元だからよく知っている。伊賀は、伊賀上野という地名だけ知っていました。で、上野といえば上野動物園。そして、上野動物園といえば、東京。ということで、滋賀と東京に向かう話だと思っていたんですねぇ。
方向全然逆。しかも、京都からだと甲賀メチャクチャ近いという……。なんで、勝負になるんだ?こうとうむけいな話だなぁ。とか思っていたんですね。

こうとうむけいは、わたしの頭でした。伊賀は、三重県にあって、同じ方向、同じぐらいの距離だったという。
知ったのは、けっこう大人になってからでした。

いわしげ孝,読書まっすぐな道でさみしい,モーニングKC,リアル,文学,講談社

まっすぐな道でさみしい-種田山頭火外伝-1

なんで、いきなり外伝なんだろうという疑問はでてきますけど。
史実ではなくって、自分の中の山頭火だということなんでしょうか?

崩壊した家庭とかいいながら、山頭火の家も、太宰治の家も、中原中也さんの家もそうだったかな、やっぱり、すごい経済的に余裕がある家で、余裕があったから、文学とか言ってられた面ていうのはあるんだろうなぁ。

1巻最後に、咲野という女の子と結婚して終わるわけですが、その関係が典型的な「ダメンズ」と「ダメンズウォーカー」です。
まぁ、ある種類の男は、その手の骨までたかれる女の人を選ぶ目だけは確かだ。

でも、山頭火の文学が、その彼自身のダメさや、弱さ、感受性の強さから出てきているのは、確かだろう。

「愛せんけど、愛されてはいたい。やさしく、ほんわりと」

というセリフは、とってもリアルで、まあ自分の中にもダメダメ山頭火がいるのだろうなぁというのはわかります。

まあ、出来ることなら、しがらみ全部取っ払って、楽しいことだけ求めて、旅に生きたい。野垂れ死んでも。というのは、男の共通のあこがれであるのかもしれません。
だから、そんなダメンズな山頭火を、なんやかんや言いながらも、愛してめんどう見てる人があるんだろうなぁ。

美津さんは、1巻に出てくる女の子の中では、とっても正しい女の子であると思います。
だから、「美津の笑顔は裏になんか女の企みがあった」とか言われているのを見ると、ホンマに男は女の都合のいいところしか見てないんだなぁと思ってしまいます。

結婚をきっかけに、山頭火は落ち着くのか?それなら、なぜ放蕩の生活にもどってしまったのか?
など、続きが気になります。

蜘蛛は網張る 私は私を 肯定する

この巻のお気に入りの1種です。

まっすぐな道でさみしい―種田山頭火外伝(1)

いわしげ 孝 / 講談社(2003/07/23)


水島新司,読書キャプテン翼,ドカベン,マンガ,モーニングKC,新野球狂の詩,水島 新司,,講談社,野球狂の詩

新野球狂の詩9

実は、実際のプロ野球も、高校野球も、ほとんど見ないので、わたしの野球の知識は、主に水島新司のマンガに依っています1

野球をそれほど知らなくても、水島野球マンガは、それなりに面白いということです。

五利さんの話をここまで引っ張ってくるとは思いませんでした。でも、最近のメッツは、本当に強いですねぇ。
昔は、いつも(すごい選手が多い割には)最下位のあたりをウロウロしていたのに。

「大甲子園」で、球道くんと山田の試合を、鉄ちゃんや、五利さんが見に来ていたことがあって、その時、

「メッツは、山田というより、球道くんか、岩鬼が似合うよなぁと思っていました」

今、「ドカベンプロ野球篇」が始まって、「ドカベン」世界の選手たちが、「野球狂の詩」のメッツとかがあるプロの世界にこなかったのが、ちょっと残念です。

「あぶさん」とかもあわせて、おんなじシーンを、いろいろな角度から見せるとかあれば、

「山田を打ち取るには、わしがいかんとあかんのじゃー」

とか言って、マウンドに上がる岩田鉄五郎って、けっこう見たくないですか?

話し作るのは、すごくしんどいかな?
でも、今でも、野球マンガばっり何本も連載しているんですから、すごいですよね。

  1. そして、サッカーの知識は「キャプテン翼」に依っています(笑) []

かわぐちかいじ,読書かわぐち かいじ,ジパング,モーニングKC,戦争,講談社

ジパング12

核をアメリカに使う。
それは、あの戦争を長引かせる結果になるだけだと思うのだが。

そして、だれも、どこにも、その重さに耐えられる人間がいるとは思わん。

草加も、「戦争の早期解決のために核は正義であった」とか言うのだろうか?

核の話が出てきたときは、「沈黙の艦隊」と同じことをしようとしているのかとも思ったのだが、核の恐怖を知らない世界では、使われない限りその力は抑止力にならない?

そういえば、アメリカが一方的に虐殺しているあの戦争、大量破壊兵器とやらは、出てきたのでしょうか?

西平直,読書シュタイナー入門,シュタイナー教育,教育,講談社,講談社現代新書

シュタイナー入門

これと、シュタイナー教育のブックレットを何冊か読んで思ったのは、シュタイナーの思想というのは、「人間を健全なイメージ(物語?)のなかで理解していこう」という考え方なのかなぁ。

そのイメージが、ほんとうに「科学的に、客観的に見て正しいことである」とシュタイナーは信じていたようですが、わたしたちにとっては、「そういうイメージを持つことによって、どんな影響が生じてくるか」の方が大切な気がします。
まぁ、だからといって、「そういう影響」を生ずる手段として「そう考える」というのは、本末転倒なわけですが。

ただ、それをイメージとか、懐疑的に呼んでいる限り、本当の効能というのは、少ないのかもしれませんが。

すべてのことに意味があるという考え方は、人が生きて行くにあたって、とっても大事な考え方だと思います。

シュタイナー入門

西平 直 / 講談社(1999/06)