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彼氏彼女の事情16

えーと、思えば、「ララ」で「彼かの」を気にしだしたのは、このあたりからなんですよねぇ。
まあ、虐待の話とかは、ずっとやってて、横目では見てたんですが77話の「作戦」とお母さんの話は、けっこう印象に残っています。

そして、友だちみんなと去っていくという、メチャクチャかっこいいシーンがあって、

「なに、このマンガ?」

とか思って、1巻を買いだしたんです。
いやー、ここまで遠かった。というか、まだ、そのシーンには、たどり着いてないですけど。

久方ぶりに、コメディな雰囲気で、それもよかったなぁと思います。

人は、「似たもの」と「違うもの」を抱えていて、それのどちらが、恋愛の原動力になるのかは、わかりません。
でも、お互いに(このお互いにというのが重要だなぁ。一方だけでは多分ダメなんです)、変わっていける、そういう関係でありたいものです。

友だちも、恋人も。

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彼氏彼女の事情15

ちょっと前までは、声出して笑って読んでいたコメディだと言うことが信じられないような展開ですね。

「今 傍にいなくていついるの?」

これは、有馬が、自分の本性が大好きな人にばれて、その人に怒りをぶつけてしまったときに、ぶつけられた雪野が言うんですよ。

この強さを持ちたいと切実に思います。

なんだか最近、わたしは、世の中のすべての悪いことは、「孤独感」が生み出しているような気がしています。
「孤独」を楽しむ強さ、自立心をもてればよいのですが、なんだか本当に、「孤立」しちゃって、それが悪いことにつながってるような気がしてしかたない。

もし、1番ひどい絶望を感じたとき、自分の闇に気づいてしまったときに、雪野みたいに言ってくれる人がいれば……。
それだけで、すごく、生きやすい世の中になるのにね。

そして、有馬の絶望感は、愛されなかったことではなくて……。そこまで、気づく雪野。
それは、やっぱり物語なのだけど、そういう物語は、とても大切にしていかないといけません。

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GLOBAL GARDEN 6

ヒカルは、ガーデンに連れて行かれるのが、自分ではないことを知っているようです。
では、ハルヒが?

なんとなく、涙花がガーデンに連れて行くのは、ロビンくんという感じもしていますが。

なんか、すごいきついことや、厳しいこともかきながら、フワフワとして、つかみどころがない不思議な話だ。

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彼氏彼女の事情14

子どもは、頼るものがないので、虐待されても虐待されても、親に従おうとするのだそうです。
決して、親が悪いとは思いもせずに、

「自分が悪い子だから、罰をうけている」

と感じるのだそうです。

親が不幸なとき、その不幸を自分の所為だと、意識している子、また、無意識に感じている子は、とても多い。

子どもを幸せにしたかったら、やっぱり周りにいる大人が、しっかりと夢を持って、幸せな状態でなければなりません。

虐待は、有馬の中に闇をつくりました。雪野もまた、その闇と対峙しなければなりません。
多分、時間と仲間だけが、それを超えていくためのカギになるのだと思います。

じゃあ、浅葉の抱えている闇は、なんだろう?

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彼氏彼女の事情13

結局、彼氏彼女っていったって他人でしかないわけで、その事を思い知らされたときの孤独感は、もしかすると、1人でいたとき以上かもしれなかったりします。

好きだからこそ、好きな人には隠さなくてはならないなにかがあって、そして、そんなことも、好きな人は見抜いてしまう。
見抜いてしまえるのは、きっと、それだけ相手のことを想っていたから。

他人だから傷つける。でも、他人だから、もしかしたら、支え合えるのかもしれません。
でもまあ、それを乗り越えていく時期というのは辛そうだなぁ。と、あんまり恋愛にかかわりなく生きているわたしは、思った。