遙かなる時空の中で9
この天地の対応っていうのは、いったいどういう基準なんでしょうねぇ。
今回は、友雅の
「…この感触、十六の肌じゃないな」
がツボでした。
でも、シリンは、そんなに悪い子だとは、思えません。
才能は、「選ぶ」のではなくて、「選ばれる」のですねきっと。
そして、「選ばれた」うえで、さらに「選んだ」人間だけが、のぼっていくことができる境地があるのかもしれません。
そういうことを考えることは、ときに自分をつまらないものに感じさせ絶望させたりもしますが、ときに自分を昂揚させて高見にのぼる努力の大切さを教えてくれたりします。
天才とは、持って生まれた才能のことではなくて、努力しつづける力のことである。
みたいな言葉が、たしかどこかにあった気がします。
白泉社
発売日 : 2004-05-01
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