クィディッチ今昔 ホグワーツ校指定教科書2
「ハリー・ポッター」シリーズの番外編その2です。
今回は、クィディッチが、どうやって発達してきたかという歴史です。
1冊目に比べると、おもしろいかな。
まぁ、はまる読み物ではないということは確かです。
でも、物語に書かれない部分まで、かなり詳しく世界を作り込んでいくタイプの人だということが、わかります。
けっこう期待して読んだんですが、あっさり系で、ちょっと物足りない感じでした。
渋澤 龍彦の「世界悪女物語」なんかは、けっこう楽しく読んだので、作者が女性だからかとも思います。
また、「歴史が語る」という題名なのですが、あんまり歴史に関係のある感じではなかったからかもしれません。
でも、マルグリット・デュラスの話とか、アガサ・クリスティーの話とかは、けっこう好きなので、基本的に、わたしが知っている人の話でないと楽しめてないだけかもしれません。
年齢別に分類してあるせいもあるのですが、後半は、権力を極めた女性が、若い男と……というのが多かった気もします。しかも、女性は、たいして美しくなかった……という話が多かった気が。
このあたりに、作者の好みを見てしまうのは、けっこう意地悪な読み方かもしれません。
「愛人 ラマン」が、70歳の時の作品だというのが、本当にビックリしました。それを知っただけでも、価値はあったかも。
うーん、良くある設定としては、
マキナが世界を滅ぼしてしまうので、マキナを一掃しよう。
↓
その過程で、世界が滅びてしまう。歴史はかわらなかった。
みたいなパターンを考えたのですが、それではあんまりおもしろくないか?
3巻目。だいぶん、おもしろいです。
ガモウ ひろし、なめてました。
歴史には、残らないかもしれないけれど。