金魚屋古書店10
今回は、COMの歴史。なんか、ためになるわぁ。
しかし、あだち 充も、竹宮 惠子も、COMから出てきたとは知らなかったです。凄い。
そして、手塚 治虫が手を離して、自分の物語に専念していったという考察が、物語として素晴らしいですね。
「JUN」は、あれだけ手塚 治虫は否定したのに、それでも、COMに載ったというのも凄いです。
やっぱり、恐るべし手塚 治虫。「マンガの神さま」の称号は伊達ではないです。
今回は、COMの歴史。なんか、ためになるわぁ。
しかし、あだち 充も、竹宮 惠子も、COMから出てきたとは知らなかったです。凄い。
そして、手塚 治虫が手を離して、自分の物語に専念していったという考察が、物語として素晴らしいですね。
「JUN」は、あれだけ手塚 治虫は否定したのに、それでも、COMに載ったというのも凄いです。
やっぱり、恐るべし手塚 治虫。「マンガの神さま」の称号は伊達ではないです。
安定したおもしろさです。
歴史をどんどん変えていくことはゆるされるのか?
そして、現在からもってきた道具が、どこまでもつのか?
そもそも、1人でどこまで大きな手術ができるかか?
など、いろんなとつころが、ドキドキします。
しかも、手術も、けっこううろ覚え的なものもあるもんなぁ。でも、僻地医療って、ある意味こんな感じで、いつ事故が起こってもおかしくない気がしてきた。
それなりには、おもしろいと思うのだけれど、主人公のシュマリ自身が、なんとなく訳のわからないキャラクターになっているなぁと。
手塚 治虫の「あとがき」を読むと、なんでそうなっちゃったのかが少し見えてくる。
たとえ、好意的にかくとしても、その歴史を背負った人たちから見れば、違っていたり、違うように見て欲しかったりする。
現実にあるものをかくのは、難しいものです。
でも、その分か、自分の好きに生き生きとかいた、大財一族の人たちは、本当に生き生きしています。
古川 日出男、2冊目。いや、「砂の王」1巻目からかぞえて、3冊目か。次は、いよいよ「アラビアの夜の種族」で、これは、「砂の王」を含んだお話だそうです。
期待がふくらみます。
偽の歴史。
古川 日出男、嘘を語らせたら天下一品です。
今回は、その嘘の語り方の秘密を垣間見競るようなお話でした。そして、多分、それも嘘。彼自身は、そんな方法で物語を生み出しているわけではない……ような気がする。
音楽と悪の戦いの記録。でもそれは、あまりにも絶望的な戦い。
竜を追うものは、いずれ自分も竜になる運命をもつ。
スリリングでした。
「沈黙」が壮大な大嘘だったのに対して、こっちは、テーマ的には、個人の再生みたいな小さなテーマです。
でも、その再生の仕方が、ものすごく気持ちよくって、こっちの方が好みかも。まあ、「沈黙」は、けっこう救いのない話だったので。
おもしろさでは「沈黙」なんだけれど。
でも、なんでそれが救いになるかのは、実は、わたしには、よく理解できていないんですけどね。
しかし、文学で文字の否定をするところが、この人らしいどんでん返しです。
そして、女の子が、物語がはじまった時と、別人に成長しているのですが、その変化に無理がないところが、凄い。
個人的には、「ミツバチのささやき」が、作中に流れていたのも、ツボなのです。あれ、不思議な映画ですよねぇ。兄貴とわたしで、まったく読み取ったストーリーが違っていました。
黒歴史……とか思ってしまった。
上條 淳士に、女のブレインがいるという話はきいていましたが、Yokoがいて、「TO-Y」の上條 淳士が完成したのではなくて、この初期のコメディのころからかかわっているというのは、ちょっと驚き。
しかも、この絵。だれの真似しているのか、モロわかりな感じ。ものすごく、素人っぽいです。
この初期の短編って、そんなに面白いかなぁ。
今のイメージに引っ張られて見るから余計にそう思うのかも。
「山田のこと」、「FLOWERS OF ROMANCE」と、今に近い作風のものほど、いい感じです。
そういえば、昔、「ZINGY」読んだときも、なんか、カクカクしていて、イマイチだった記憶が……。
まあ、わたしは、「TO-Y」以降の読者なんだなぁということで。