キャプテンハーロック4 電子版
アルカディア号のなぞの乗組員のことが、だいぶ明らかになる4巻目。
こういう、みんなわかっているけど、謎なというかき方は、本当に好きです。
アニメだと、このあたりは、やっぱり、ざっくりとわかりやすくなっています。
キャプテーン・ハーロックって、敵=悪ではなくて、いろいろな理由で相容れないものとしているところ(そして、でも妥協しなくて敵は敵なところ)が、今読んでも、凄いところだと思います。
男、チョロいなぁという1巻。
まあ、この意地も、矜持でもあって、愛おしいものでもあるというかきかた。
そこは、台場がまだ子どもだからわからないことで、ハーロックや、ヤッタランには」、子どもの意地として見えている感じ。
まあでも、そこで女が気を遣わなければいけないというのは、今の価値観から見たらどうかとは思いますけどね。
アルカディア号のもう1人の乗組員とは?という謎は、いつ明らかになったんだろう。わたしは、これは、ものすごい昔から、いつの間にか知っているなぁ。ビックリした覚えがない。
親友の子ども、マンガ版でも、言葉としてはでてきたな。
何度目かのハーロック。でも、ハーロックはエメラルダスほどには思い入れがないので、これで充分かという気がしています。たしか、エメラルダスと同じ様な豪華本が出ていたようなきもします。
このハーロックをかいていた時から、松本 零士のなかでは、敵って「悪」ではなくて、立場考え方の違いで対立する人間だったんだなぁと。
だから、人間のなかにもどうしようもないものもいて、敵の中にも尊敬できる者がいる。
そして、そうした心を信念を持っている敵こそ、本当におそろしいのだと。
そして、共存のみちを絶たれたとき、どんな選択ができるのかを問うている。
だから、お話が終わらなくなってしまうんだろうなぁと。