田村由美,読書フラワーコミックスα,マンガ,ミステリと言う勿れ,小学館,田村 由美

ミステリと言う勿れ2

この拉致事件の話を先にTVドラマでもみたのですが、面白さは段違いでマンガの方が上ですねぇ。

人間関係にしても、主人公のキャラクターにしても、かなり難しいわ。マンガだって、説明的なことをそんなにしている訳ではないんですけどね。

永野護,読書ニュータイプ100%コミックス,ファイブスター物語,子ども,永野 護

ファイブスター物語17

カイエンの子どもたちが出会う17巻。
この人は、時間の中の人の変化をかかせたら天下一品だなぁと思います。

マキシが、どんな感じで成長していくのかも、ちょっと見えてきた……気がする。
この空白がいっぱいあるのに、想像できる。想像できるのに、ぶっ飛んでいる具合が、すごく絶妙です。

ワン・チャイ,光吉さくら,劉慈欣,大森望,泊功,読書アシモフ,三体,光瀬 龍,劉 慈欣,文学,早川書房,百億の昼と千億の夜,SF

三体3 死神永生 下

第3部で完結。
56億7000万年を超えて

今まで読んだ中で1番スケールが大きいSFって、おそらく光瀬 龍の「百億の昼と千億の夜」だと思います。
まあ、アシモフの短編で、「光あれ」って宇宙創造しちゃうのもあったから、記憶にないだけで実は他にもあったかもしれないれど。

まあ、56億7000万年というのは、まあ、かなりのスケール。
今回、「三体」は、その記憶に残っている「百億の昼と千億の夜」のスケールを超えていった感じがありますねぇ。

それも、ほぼ主人公の個人の体験で。その大半が、選択の失敗の連続であったといいきってしまう鬼みたいなところはありましたが。

スケール感が、もう、バグっておかしくなるぐらいな感じで、なんというかSFらしい。
いや、小説としてのできはあきらかに第1部だし、エンターテイメントとしては第2部が圧倒的におもしろかったと思います。
でも、第3部は、圧倒的にSFとしてやりきった感があります。

いや、けっこう上巻は、それでも文学だったような気も。下巻はまあ、ゴチャゴチャしてるといえばそうなんですが、凄い、ここまでやるのという感じが強かったです。

「三体」、おもしろかった!!

山田ミネコ,読書ふふふの闇,ファンタジー,ミステリー,山田 ミネコ,河童の出て来た日,eBookJapan Plus,Kappaシリーズ

河童の出て来た日

「Kappaシリーズ」というのがあったのですね。
はじめて読みました。

先生と生徒の恋愛もの……といいつつ、恋愛よりは、ミステリーでアクションで、山田 ミネコでした。
雰囲気的には、「ふふふの闇」から、ファンタジー要素を抜いたみたいな感じです。

伊達雅彦,読書エッセイ,リアル,伊達 雅彦,傷だらけの店長,新潮文庫,新潮社

傷だらけの店長 街の本屋24時

本屋さんエッセイのなかでも、かなりつらいお話だと思います。
本好きなので、本に囲まれて幸せ的なエッセイが多いジャンルだと思うし、今まで読んできたのは、そういうのが多かった。
大変だけど、本屋やりたいなぁという感じです。
まあ、この本だってそういう側面がないわけではないけれど、置かれている状況のリアルなキツさが伝わってくる。

うーん、店長といいつつ、チェーン店の雇われ店長で、自分の店を持っていないというのが、1番つらいところかなぁと読みながら感じていました。

まあ、完全に個人経営の「自分の店」が、今、成り立つのかというと、難しいものはあるのですけどねぇ。
膳所駅前の「あゆみ書店」も、浜大津駅近くの「浜書房」もなくなっちゃいました。
ある程度のストックできるだけの広さがないと無理だしなぁ。

本屋が好きなぼくたちでも、ネット通販の便利さには逆らえない。

そうして、どんどん、この世界から本屋が減っていくのは、とっても悲しいことではあります。